●初めてのハンコックタイヤとレインコンディションに苦戦
レース1の行われた5日土曜日から明けて6日、DTM最終戦の行われているホッケンハイムリンクではレース2の予選、決勝が行われました。
厚い雲に覆われたものの、なんとかもっていた天気でしたが、サポートレースの始まる頃には雨が降り出してしまい、土曜と同じく10:35から始まった公式予選は残念ながらウェットコンディションで行われました。
路面温度9℃の濡れた路面では、ハンコックタイヤに慣れているDTM勢でも走り出しからそう簡単にコントロールすることはできないようで、長い直線からのブレーキングでエスケープゾーンに飛び出しながらコーナーをクリアしていく車両が続出していました。おそらくこれがハンコックタイヤの使い方の一つなのかなという印象を受けます。
20分間の予選で37号車キャシディ選手がスーパーGT勢トップとなる16位、1号車バトン選手が19位、35号車ロニー選手が21位という結果となりました。
そしてそのまま雨が止むことはなく、13:30からのレース2は2周のウォームアップ走行の後スタートしました。
ところが1周目、S字からパラボリカに向かうところで1台のマシンがトラブルによりストップ、あわや車両火災かというほどの煙と、漏れたオイルがコース上に撒かれてしまったため、赤旗中断となります。
またその周には37号車がヘアピンからメルセデスコーナーに向かう直線で、23号車アストンマーティンとの接触でコースアウト。残念ながら2台ともそのままリタイヤとなってしまいます
およそ15分後、セーフティカー先導でレースがリスタートされるとその直後に35号車が、その翌周には1号車もピットイン、タイヤ交換を済ませてアンダーカットを狙います。
その後35号車は13周目にも再度ピットイン、この時点で周回遅れになってしまい最終的には17位でチェッカーを受けます。22周目には1号車も周回遅れになってしまいますがトップ2の2台は最終周にピットイン、タイヤ交換を行ったため1号車はトップと同一周回の16位でのチェッカーとなりました。
今回は歴史的な第1歩としてDTM最終戦にゲスト参戦したスーパーGT、GT500クラスの3メーカーでしたが、非常に厳しい結果となってしまいました。
個人的には鈴鹿10Hと同じように、初めて使うハンコックタイヤとレインコンディション、そしてどこまでコースを使って走るのか、というところに日本勢の弱さが出てしまったのかなというのが正直な感想です。
今回の経験を、来月富士スピードウェイで開催される交流戦に活かしてリベンジしてもらいたいと願いつつ、ホッケンハイムリンクをあとにした筆者でした。
(H@ty)