●スーパーGTとは異なるレースの雰囲気。DTMとの交流戦でNSXが魅せた!
ホッケンハイムに入って3日目、いよいよDTM最終戦の決勝RACE1が行われる日がやってきました。
DTMのレースフォーマットは、ドライバー交代と給油がないこと(タイヤ交換はあり)、決勝が距離ではなく時間制(55分プラス1周)で行われることが、スーパーGTとの大きな違いとなります。
予選も土曜、日曜それぞれで行われるため、TCRJのレースフォーマットにタイヤ交換が義務付けられたと思うとわかりやすいと思います。
未明から降っていた雨も明け方には止み、10:35から20分間で行われた予選は時折強い日差しの差し込むなか、路面温度13℃、ウェットコンディションでのスタートとなりました。
次第に路面が乾いていく難しいコンディションの中、1号車バトン選手が6番手のタイムを記録!午後に行われる決勝に向け、スーパーGT勢にとってはDTM勢と戦える手応えを感じられる予選となりました。
サポートレースやピットウォークを挟んで12:50に全車がコースイン。グリッド手前の最終コーナースタンド前に各車が予選順に並び、タイムスケジュール上はランチブレイクという形でグリッドウォークが行われます。
ここでもやはりバトン選手、そして日本からやってきたNSX-GTには常に人が集まってきます。そしてもうひとり、元F1世界チャンピオンのニコ・ロズベルグ氏もこのDTM最終戦に来場しており、こちらもかなりの人だかりとなっていました。
このレース1では37号車に平川選手、そして35号車には松田選手の両日本人ドライバーがステアリングを握ります。
そして13:30、グリーンシグナルとともに各車がフォーメーションラップに入り、13:30にスタンディングスタートでレース1がスタート!
ところがこのフォーメーションラップに入るところで35号車がプロペラシャフトのトラブルでピットに戻ってしまいます。
また、37号車は1周目にピットイン、タイヤ交換を行い前がクリアな状態で走り、他車のピットインでアンダーカットを狙う作戦に出ます。
予選6番手からスタートした1号車は、1周目で7位、2周目で9位、3周目以降は8位と、DTM勢と互角に渡り合い白熱したバトルを展開し、現地のファンや我々日本からの関係者を沸かせます。
すると21周目にDTM車両のトラブルでセーフティカー(SC)が導入されます。このDTMのSC明けの隊列はとても迫力があり、ぜひ日本で開催される交流戦や今後のスーパーGTでもぜひ見てみたいと思いました。
55分プラス1周で行われた決勝は38周でチェッカーとなり、DTM勢と激しいバトルを演じた1号車は9位入賞(ゲスト参加のためポイント付与はなし)、37号車は13位、そして35号車は21周走行で残念ながら完走扱いとはなりませんでした。
日本の、そしてドイツのモータースポーツ史に残る歴史的な参戦となった今回の決勝でしたが、スーパーGT勢にとっては満足いく結果とはなりませんでした。6日には決勝レース2が行われますので、こちらにも期待しましょう!
(H@ty)