●新たにカローラ・クーペ、兄弟車スプリンターが設定された2代目カローラ
2019年9月17日、通算12代目となる新型トヨタカローラが登場したのを記念して、50年以上に渡ってマイカーとして人気を誇っているカローラの歴史を振り返るこの企画。今回は1970年に登場した2代目カローラです。
大阪万博で日本が盛り上がっている1970年5月にトヨタカローラはフルモデルチェンジを行い、2代目モデルが登場します。このモデルは2/4ドアのセダンのカローラそして2/4ドアのバンに加えて、新たにカローラクーペが追加されました。さらに兄弟車としてスプリンターも設定されています。
ボディサイズは初代よりひとまわり拡大され、全長3945mm、全幅1505mm、全高1375mmとなっています。外観デザインではロングノーズ、ショートデッキのスタイリングが特徴です。フロントグリルとリアコンビネーションンランプの周りに樹脂製パーツを用いて個性的なデザインとしたほか三角窓が廃止されました。
搭載されているエンジンは初代の後期型に搭載された1.2L直列4気筒OHVでしたが、販売開始後1.4L直4OHV、1.6L直4、1.6L直4DOHCを追加し、最終的には3種類6つの仕様のエンジンを搭載していました。
サスペンションのフロントは横置リーフスプリングを使用しない一般的マクファーソンストラット式に変更。そしてハイデラックス、SL、クーペSLの上級モデルはフロントにディスクブレーキを採用していました。
追加されたカローラクーペはファストバックの流麗なスタイルながら、5人乗りの広い室内空感を実現。若者向けというだけでなく、幅広いユーザー層へアプローチしたモデルでした。
2代目カローラの登場した時の車両価格はカローラが43万8500円〜56万4000円、カローラクーペは53万7000円〜59万4000円、そしてカローラバンは42万8500円〜47万8500円でした。(すべて東京での価格)
(文:萩原文博、写真:トヨタ自動車)