「世界で最も黒い」というBMW X6。実車はどのくらい黒いのか?【フランクフルトモーターショー2019】

●光を吸収する。だからとても黒い

すでに写真は公開されていたものの、フランクフルトモーターショーで初の実車お披露目となった新型BMW X6。新型は3世代目ですね。

どのくらい黒いかというと、ボディの凹凸がまったくわらかないくらい。

X6は「X5」のクーペスタイル版で、いわば“ひとまわり大きなX4″。先代よりも全長が26mm、全幅は15mとわずかに大きくなっています。全長1935mm×全幅2004mmなので、かなりのボリュームです。

そしてフランクフルトモーターショーでは、X6のデビューを記念した特別なモデルが展示されていました。どこが特別か? それは色なんです。

暗い場所での展示なので塗装の表面はよくわらないが、どうやらマット塗装に近い感じらしい

見ての通り真っ黒黒。……といってもよく見えないかもしれませんが、BMWの言葉を借りると「世界で最も黒い黒」なのだとか。腹の黒さならボクも負けていないような気がしますけどね。

果たして実車は!? 室内が暗くてよくわかりません。暗い部屋の上に置いてあるうえに、スモークが焚いてあったりと状況が普通じゃないから黒さがよくわからないぞこれは!

でも、確かに黒いことは黒いし、光の陰影がなくなったことでボディの細かい凹凸なんかも見えないから、確かに真っ黒黒なのかもですね。

さて、どうしてこのX6が「世界で最も黒い黒」なのかというと、ボディに塗られている特別な塗装が光の99%以上を吸収するから。反射する光が少なすぎて、人間の目には真っ暗闇のような黒に見えてしまうのだそうです。

ところで、X6のキドニーグリルが光っているのが気になりますよね。なんと、新型X6には史上初めてとなる「照明付きのキドニーグリル」が採用されたのでした。

(工藤貴宏)

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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