●新シリーズ「AMG 35」の第1弾・メルセデスAMG A35 4マチックが発表
メルセデスAMG A35 4マチックが発表されました。これは様々な車種に展開されたAMG 45群に続く「AMG 35」という新シリーズの第1弾となるモデルです。
AMG 35を紹介する前に、これまで展開されてきたAMG 45の概要を簡単に解説します。
こちらはA、GLA、CLAクラスなどのFFプラットフォームに、AMGの職人が1人1台ずつ組み上げたスペシャルなAMGエンジンを搭載したものでした。
ハイパワーを確実に路面に伝えるためのオンデマンド式フルタイム4WDシステムが採用され、専用のサスペンションも備え付けられています。そしてもちろん内外装もAMG 45専用のものに変更されていました。
こうしたAMG 45が持っていたような「パッケージ」を採用しつつ、エンジンはやや控えめな仕様として身近な価格のものにするというのがAMG 35シリーズということになります。
それでは本題のAMG A35について、外観を見ていきましょう。
既存のAクラスをベースにしたスポーティーなエクステリアにしています。フロントではメルセデスAMG特有のツインブレードを備えたフロントグリルを採用し、ベースモデルと差別化しています。
バンパーの造形も大きく変更。左右のインテーク部分はシルバークロームを水平ラインで配して差別化しています。
リヤには大口径の左右2本出しのマフラーが目につきます。また専用デザインの大型ディフューザーがこれと組み合わされます。ハッチの上方には控えめだけれども空力効果の高そうなリヤスポイラーが追加されました。
エンジンはAMG A45に搭載されたリッターあたり180ps・360psを発揮するAMG専用エンジンとは異なり(余談ですが今後登場するA45第二世代モデルでは2Lで400psオーバーとなります)、AMGが2L直噴ガソリンターボエンジン「M260」をチューニングをしたもの。306psと400Nmを発生します。
A45用エンジンより控えめとはいえ300psオーバーですから相当な出力です。組み合わされるのは7速デュアルクラッチトランスミッションです。
駆動方式は前述のパッケージを踏襲し、オンデマンドタイプのフルタイム4WDとなっています。通常時はフロント・100:リヤ・0で走行し、様々な条件によって前後50:50までトルク配分をアクティブに変更していきます。
インテリアでは各部にスポーツ性を強調する意匠が追加/変更されていますが、A35モデルではレーシーな「AMGパフォーマンスシート」のオプション装着も可能です。
サスペンションを見ていきましょう。フロントサスペンションはストラット式です。
専用に強化されたものですが、これを着実に作動させるためにフロント部分の補強がされていることがニュースです。具体的にはエンジン下部にアルミ強化プレートがセットされたり、2本のブレースの追加などがなされました。
リアのマルチリンクサスペンションまわりでは、サブフレームをリジッドマウント化したことが特筆すべき点です。
メルセデスAMG A35 4マチックは628万円(消費税10%込み)から。すでに受注が開始していますが納車は10月以降となります。
なお、大型のハイグロスブラック仕上げリヤウイングや、AMGロゴ入りアルミニウムシルバー/ブラックの専用トリムを装着するなど、内外装をカスタムした初回特別限定仕様「メルセデスAMG A35 4マチックエディション1」は743万円(同)です。
(写真・動画・文/ウナ丼)