実際にやってみれば意外に簡単! 図柄色々な「地方版図柄入りナンバープレート」の取得方法を教えます

ご当地ナンバー制度は2018年10月から始まりました。地域ごとに特色のある図柄が設定されてあり、発見するたびに、目を楽しませてくれます。今回は、ご当地ナンバーを付けるための方法について解説していきます。

■図柄色々、地方版図柄入りナンバープレート

ラグビーワールドカップ、東京五輪に続き、第三の限定ナンバーが登場しました。これが地方版図柄入りナンバープレートで、全国の41地域限定となります。

東北地方のナンバープレート
東北地方のナンバープレートは6種。ちなみに北海道はありません。

盛岡、岩手、平泉、仙台、山形、庄内、土浦、つくば、前橋、越谷、成田、柏、世田谷、杉並、富士山、新潟、長岡、富山、金沢、石川、福井、豊田、春日井、滋賀、京都、奈良、鳥取、福山、下関、山口、徳島、香川、愛媛、高知、長崎、佐世保、熊本、大分、宮崎、鹿児島の41地域です。

関東地方のナンバープレート1
関東地方です。夕焼けの筑波山は幻想的です。

該当の地域が車検証上の使用地であれば、限定図柄の入ったナンバーを取得可能です。各地域ごとに特色のある凝ったデザインが特徴で、カラータイプと白黒タイプに分かれています。一定額以上の寄付金を納めるとカラータイプの選択が可能になり、寄付金なしの場合は白黒タイプのみです。

関東・北陸地方のナンバープレート
関東と北陸地方のナンバープレートです。都内は世田谷と杉並の2種。

■通常のナンバー変更とは異なる

ご当地ナンバーを付ける場合、通常のナンバー変更とは異なる手続きを踏むことがあります。それは、現在のナンバープレートの表記を生かすのか、全く別なものにするのかで変わってきます。現在のナンバーを生かす場合は「交換申し込み」となり、ナンバーの数字や文字の一部分でも変更が必要な場合には「希望申し込み」となります。

どちらの方法も、図柄ナンバー申し込みサービスから申し込みを行うことができ、申請後10日ほどで、自分のご当地ナンバーが出来上がり、交換可能となります。

交付手数料は7000円から9200円程度となり、寄付金は1000円から受け付けています。フルカラーのご当地ナンバー取得には10000円程度の費用がかかると考えていればいいでしょう。

中部北陸のナンバープレート
中部北陸です。福井は恐竜ですね。

■交換は実に簡単

ここまでに紹介した事前準備が整っていて、新しいナンバーが発行された状態であれば、交換は簡単です。

所管の陸運支局へクルマに乗って行き、封印場所と書かれた駐車場にクルマを置きます。車検証と自動車登録番号標交換申請書(交換申請後に印刷可能)を持って窓口へ向かい、手続きを行います。住所などの変更事項が無い場合には、窓口にある書類に記入をして提出すれば手続きは終わります。この時、自動車の所有者本人が手続きに向かう必要があります。仮に代理人の場合には、本人からの委任状が必要です。

近畿・中国・四国地方のナンバープレート1
近畿・中国・四国。広島はやっぱり広島カープ!

窓口での手続きが終わり、ナンバーを受け取るだけとなったら、自分のクルマのナンバーを外します。ナンバー取り外し用にプラスドライバーを持っていき、封印のある普通車でしたら、封印を壊さなければなりませんので、マイナスドライバーがあると便利です。また、ナンバープレートに盗難防止用ロックボルトを付けている場合には、ロックボルト用のキーソケットを準備しておかなければなりません。

ナンバープレート用ロックナット
ロックナット装着の場合は、キーソケットも忘れずに準備しておきましょう。

古いナンバーを取り外したら、ナンバープレートの交付窓口に古いナンバーを持参し、新しいご当地ナンバーと交換します。フロントナンバーを取り付け、リヤナンバーは封印の土台を左側のネジ穴に入れて取り付けます。取り付けが完了したら、ボンネットを開けて封印係の方が来てくれるのを待ちましょう。

近畿・中国・四国のナンバープレート2
中国・四国も色とりどり。徳島は阿波踊りです。

クルマに刻印されているフレームナンバーと車検証のフレームナンバーが一致していることを確認し、封印をしてくれます。フレームナンバーの打刻は、多くがエンジンルームの中にありますが、最近では運転席のシート下などの車室内に打刻してあるケースも多いので、事前にフレームナンバーの位置を確認しておきましょう。封印されれば、ご当地ナンバーへの交換は終了です。

九州のナンバープレート
九州地方です。沖縄がないのは寂しいですよね。

■まとめ

目にも鮮やかで郷土愛溢れるご当地ナンバーは、これからさらに広がりを見せていくでしょう。交換手続きはさほど難しいものではなく、事前準備をしっかりと行っておけば、誰でも簡単に行うことができます。ご当地ナンバーへ変更して様々な地域を走り、郷土を知ってもらうきっかけにしてみてもいいかもしれません。

(文:佐々木 亘)

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この記事の著者

佐々木亘 近影

佐々木亘

大学卒業後、銀行員になるも3年で退職し、大好きだった車の世界へ足を踏み入れました。自動車ディーラー営業マンへ転職し、レクサス・セールスコンサルタントとして自動車販売の現場に7年間従事します。
現在はフリーライターとして独立し、金融業と自動車ディーラーでの経験を活かして活動中です。車にまつわる金融・保険・法規などの、小難しいテーマを噛み砕き、わかりやすい情報へと変換して発信することを心がけています。常にエンドユーザーの目線に立った、役立つ情報を届けていきたいと思います。
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