■クロスカントリーラリー初体験2日目の川畑真人選手が語った
「一度でいいからみんな体験して、そうじゃないとこのツラさ伝わらへん」
そう言って、第2レグSSのゴールに到着した瞬間、川畑真人選手は呟きました。
チーム「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES」からドライバーとしてラリー初参戦する川畑選手に、2日目を走り終えた所感語っていただきました。
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川畑選手「昨日よりも全然ハード。岩の区間と道がわかりづらい。ちょっとずつタイムを削ってきたつもりでもミスコースしちゃうと大幅にロスしてしまう。それでメンタル的にやられそうになります。」
−−−「今日(レグ2)はコースが短く変更になりましたね。」
川畑選手「午前はコースが短くなったんですけど、狭い道の岩場でギャップが多くて大変でした。普通に走ったらパンクしちゃうだろうというところを、とにかくパンクしないように丁寧に走る。コースの見た目からはもっとスピード出せるけど、クルマやタイヤをいたわる走りに徹しました。」
−−−「コースそのものはどうでしたか?」
川畑選手「最初は滑る路面だと言うインフォメーションだったんですけど、それよりも岩だったんです。道幅もめちゃ狭い岩場で、ジムニーとかなら通りそうだけど、ってところが…(と、ここでジムニーで出場中のGarage MONCHI JAPIND高野さんが通り過ぎながら)」
高野選手「(川畑選手に向かって)めちゃ速いやん、全然追いつけへん。」
川畑選手「いやいや、そんなこと…」
−−−「そんな狭い岩場も抑えて走り、精神的に疲れながらも午後を迎えたわけですね。」
「午後はコース取りが難しく、そのうち一つは大きくロスちゃいました。焦りと苛立ちが出るんですけど、それをなんとか自分の中で抑えて、冷静に冷静に、振り出しに戻してイチから刻んで戻すと言うイメージです。」
−−−「ミスコースに気付くのは、ドライバーが気付くもんなんですか?」
川畑選手「コマ図にあるコース上の目標物がないとか、看板過ぎましたとか、コドラとコマ図を確認しながら行います。」
−−−「初日(レグ1)にに比べて気持ちに変化はありましたか?」
川畑選手「初日に比べると、攻めたい余裕はあるんですけど、ダートを速く走らせる次元とは全然違う、WRCとかと違って。ジャンルが違うアドベンチャーラリーがアジアクロスカントリーラリーだとわかりましたね。」
−−−「ファンや関係者に言いたいことは何かありますか?」
川畑選手「この凄さは参加者と同乗者だけしかわかりませんので、ぜひ体験してください!」
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初日よりもさらにコースはハードになったという川畑選手。これもアジアクロスカントリーラリーへの登竜門として主催側が課した洗礼なのかもしれません。
チーム「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES」は2日目を終え、クラス4位、総合16位と初日より総合で順位を一つ上げています。
総合トップは相変わらず、同じTOYO TIRES OPEN COUNTRY M/Tを使用するナタポン選手(The Land Transport Association of Thailand-Isuzu)がやはり安定の強さを見せています。
(文・写真:クリッカー編集長 小林和久)