●0-100km/h加速3.8秒、最高速度295km/h
EVなどの電動化車両に注力しているポルシェAGは、パナメーラシリーズに続いて、カイエンシリーズにおいてもトップエンドとしてプラグインハイブリッドモデルの「カイエンターボSEハイブリッド」と「カイエンターボSEハイブリッドクーペ」をラインナップすると発表しました。
気になるアウトプットは、4.0LのV8エンジン(404kW/550PS)とモーター(100kW/136PS)の組み合わせでシステム出力は500kW(680PS)に達します。組み合わされるのは、8速ティプトロニックSトランスミッション。
アイドル回転数をわずかに超えた回転域から900Nmの最大システムトルクを発揮し、両モデルともに、制止状態から100km/hまでを3.8秒で加速し、最高速度は295km/hに達します。カイエンターボSE-ハイブリッドとカイエンターボSEハイブリッドクーペは、ゼロエミッションで最大40kmまで走行することが可能。平均消費量(NEDC)は、3.9-3.7L/100km(燃料)、および19.6-18.7kWh/100km(電力)。
ラゲッジに設置される14.1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーは、「ポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)」または、「Porsche Connectアプリ(スマートフォンおよびApple Watch用)」を介して充電を計画することもできます。
足まわりでは、ロール抑制システム、エアサスペンション、セラミックブレーキを標準装備。カイエンターボSEハイブリッドとカイエンターボSEハイブリッドクーペは、標準装備も充実していて、これらの装備には、「ポルシェダイナミックシャシーコントロールシステム(PDCC)」、「電気機械式ロール抑制システム、ポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)」、「リヤディファレンシャルロック」、「ポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)」高性能ブレーキシステム、ボディカラー同色仕上げのホイールアーチエクステンションを含む21インチエアロデザイン軽合金製ホイール、パワーステアリングプラス、そしてスポーツクロノパッケージが含まれています。
「ポルシェアクティブサスペンションマネージメントシステム(PASM)」を含めた「アダプティブ3チャンバーエアサスペンション」は、ポルシェならではのドライビングダイナミクスと快適な乗り心地を保証するとしています。オプションで22インチまでの軽合金製ホイールとリヤアクスルステアリングも選択可能。
さらに、すべてのカイエンモデルに、フルコネクティビティが標準装備され、リアルタイム交通情報、スマートなオンラインボイスコントロール、公共充電ステーションの検索を含む広範な「Porsche Connect」サービスを備えたオンラインナビゲーションが可能になります。
ニューモデルイヤーの切り替わりと時を同じくしてカイエンでは、ワイヤレスの「AppleCarPlay」と新しいUSB-Cポートをオプションで設定。ポルシェのすべてのハイブリッドモデルには、補助エアコンが標準装備され、PCMとPorsche Connectアプリを介して直接遠隔制御可能で、イグニッションスイッチがオフの場合でも車両の暖房と冷房をかけることができるそう。 ほかにもカイエンには、LEDヘッドライト、制限速度機能を備えたクルーズコントロールシステム、カメラベースの歩行者保護、フロントとリヤのパークアシスト(カイエンクーペはリヤビューカメラシステムを含む)を用意。追加オプションには、LEDマトリックスヘッドライト、ヘッドアップディスプレイ、熱探知カメラ付ナイトアシスト、レーンキープアシストが含まれています。
さらに、カイエンクーペは、通常のカイエンと同様に4.0LのV8ツインターボエンジンの組み合わせと、3.0LのV6ターボエンジンの組み合わせの2つのハイブリッドバージョンが用意されています。
新型カイエンEハイブリッドクーペのシステム出力は340kW(462PS)で、システムトルクは700Nm。標準装備のスポーツクロノパッケージとの組み合わせで、静止状態から100km/hまでを5.1秒(ライトウエイトスポーツパッケージは5.0秒)で加速し、最高速度は253km/hに到達します。平均消費量(NEDC)は、3.2-3.1L/100km(燃料)および18.7-17.7kWh/100km(電気)。純粋な電気駆動のみによる航続距離は最大43kmとなっています。
(塚田勝弘)