●「ガイキンドインドネシア国際オートショー2019」で新型MPVのコンセプトカーをワールドプレミア
ダイハツにとって重要なマーケットであるインドネシア。同国での販売台数はトヨタに次いでシェア2位を確保しています。さらに、生産台数のシェアは41.3%で同国1位。
ダイハツは、1992年に現地法人のアストラ・ダイハツ・モーター(以下、ADM)を設立し、生産から販売までを一貫した事業展開を開始しています。その後、2003年にトヨタとの共同開発車である「セニア/アバンザ」を投入し、同モデルにより、インドネシアにおけるモータリゼーション発展に寄与しています。
さらに直近では、政府エコカー政策のLCGCに適合した「アイラ/アギア」「シグラ/カリヤ」を発売。現在、ADMでは12車種(トヨタ受託/OEM車含む)が生産されていて、先述したように、インドネシアにおいて生産実績1位となっています。
インドネシアの現地法人であるADMは、2019年7月18日から開催されている「ガイキンドインドネシア国際オートショー2019」に、世界初出展となるコンセプトカー「HY Fun」などを出展したと発表しました。
ほかにも、同会場限定の特別仕様車や、セニアをベースにスポーティテイストを加えた参考出品車の「セニアsport」などの現地車両に加えて、DNGA第一弾として日本でも発売されたばかりの新型タントなど計13台を出展。
ワールドプレミアとなるコンセプトカーの「HY Fun」は、インドネシアで人気だという、MPV(マルチパーパスヴィークル)の中でも、若年層をターゲットに据えたそう。デザインや先進的な装備などを織り込んだ新時代のMPVとして提案されています。
また、「シリオン」のボディを使ったプロジェクションマッピングなど、様々なダイハツに興味を持ってもらうための演出も行われています。会場の外では、スマートアシストの実演デモも披露されていて、「先進技術をみんなのものに」を掲げ、インドネシアの顧客に同社の取り組みを紹介しています。
(塚田勝弘)