■スープラのエキシビションレースで日本人選手が4位入賞
●「グランツーリスモの戦いから得たものを実車にフィードバックしたい」と多田CE
世界のレースを統括するFIA公認競技となっているグランツーリスモ。そのワールドツアーの第2戦が、ニュルブルクリンク24時間レースの特設会場で開催されました。その中で行われたのがエキシビションマッチ「GR Supra GT Cup Exhibition Match」です。
GRスープラの開発チーフエンジニアの多田哲哉氏と、グランツーリスモの開発者の山内一典氏が見守るなか、Team Toyotaから3名、Team Lexusから3名、GR Supra GT CUP Rnking6名、合計12名の選手が出場。日本からは山中智瑛選手と川上 奏選手が参加しました。
ちょっとした油断やミスで順位が入れ替わる激しいバトルが繰り広げられましたが、最終的にイタリアのSalvatore Maraglino選手が優勝を飾りました。表彰式では多田CEより優勝カップが渡され、Maraglino選手は嬉しさを爆発させていました。
日本の山中選手は途中3番手まで順位を上げる場面があったものの、結局4位フィニュッシュとなりました。山中選手は「ワールドツアーのこの場に来られたことが嬉しいです。レースは予選から今ひとつかみ合わず順位が上がらなかったのを引きずってしまい、決勝ではその良くない流れのまま行ってしまいました。ペナルティを受けるなどちょっと苦戦してしまいました。世界には速い人が多いのに驚くばかりです」とちょっぴり悔しさを滲ませていました。
山内氏は「みんな凄いドライバーで差が全然なかったですね、そして、みんな運転が丁寧というのが印象的でした」と選手たちのハイレベルなテクニックに驚いた模様です。
また、多田CEは「熱いバトルが見られて嬉しいです。みんなスープラのパフォーマンスを出してくれたと思います。グランツーリスモの戦いから得たものを実車にもフィードバックしてアップデートしていきたいですね」と、今後の展望を語ってくれました。
(取材・文:雪岡直樹)