意外にあった! ペダル踏み間違いを減らす装置リスト公開【ペダル踏み間違い時加速抑制装置1】

■ペダル踏み間違い事故などの抑制装置はいろいろあります

・最新情報をジャンルごとにリストにしてみました

ペダル踏み間違いによる事故を減らすための手立て、その最新事情をざっくりしたリストにまとめました。

昨今、アクセルとブレーキのペダル踏み間違いによる車両の暴走事故が多く報道されるようになりました。こういった事故の多くは、高齢者が加害者となっているものが多く報道される傾向もあり、しかし踏み間違い事故の発生件数自体は若年層が最多であるとの報告もあります。

高齢者だけではなく、どの世代も他人事ではない、踏み間違い。それによって、引き起こされる事故を減らすことはできないでしょうか。

ペダル踏み間違い事故を減らす。そのための機能を付加するアイテムがあります。種類も様々で、運転操作に積極的に介入してくるものから、注意を促すにとどまるもの、そして運転操作自体を変えるものまで、いくつかのバリエーションがあります。

■アイテムのアクションは大きく分けて3つ

アイテムのアクション
1:ペダル操作をキャンセルする
2:警告を行う
3:操作方法を変える

そして、使用する装置をバラシてみるとおおよそ4つの種類に分けられます。

アクションのための装置の種類
A:ペダル操作をキャンセル(または抑制)する装置
B:周辺を監視する装置(カメラやレーザーなど)
C:警告音・警告画面を表示する装置
D:操作方法を変える装置

アクションと使用装置の組み合わせで、だいたいのアイテムが出来上がっていると見ればわかりやすいです。ジャンルの分け方はいろいろありますが、まずはおおよそ機能と装着方法で分類しています。

■装置の機能ごとに紹介していきます

●踏み間違い時の加速を抑制してくれる装置
●操作方法を変えて事故を抑止する装置
●カメラや赤外線レーザーで監視してアラート表示&警告してくれる装置

衝突警告をする専用装置
衝突警告が装備されるドライブレコーダー
衝突警告をしてくれるスマホアプリ

以下、現在販売されている最新の装置について、カンタンな一覧表とともに紹介していきます。

ドライブレコーダー(ドラレコ)タイプやアプリなど、この表組みには記載していないものもあります。
うまくマッチするものがなかった場合、ご自身の車両やカーナビ、スマホなどの環境に応じて検索してみることをオススメします。

なお、各製品の紹介は別記事としてジャンルを分けて公開しています。

【踏み間違い時の加速を抑制してくれる装置】

自動車メーカーの製品もあるジャンルです。アクセルペダルをブレーキペダルを踏み間違え、急な加速をしてしまうのを抑止する装置がこれらの製品です。

ブレーキのような操作でアクセルペダルを踏んでしまった場合に、その操作に対してそのまま加速するのではなく、エンジンやモーターなどの駆動力を抑え、車両が飛び出さないようにします。

自動車メーカー系のものは、周囲を監視し、障害物の有無を検知しておき、その上で踏み間違いを検知した際に抑制の動作に入ります。アフターパーツメーカーのものは、ペダルの動きで踏み間違いを検知します。

【操作方法を変えて事故を抑止する装置】

このジャンルは操作するハードウェアの変更が主体となります。ハードウェア的にフル加速しようとすると急ブレーキがかかる装置や、アクセルとブレーキ、相反する操作を似た動作で行わないようにする装置、それに手動でブレーキを操作する装置があります。


※記事掲出当初、トヨタとダイハツの装置について、工賃込みと記載しておりました。お詫びして訂正致します。2019年6月24日19:00

【カメラや赤外線レーザーで監視してアラート表示&警告してくれる装置】

ここからは、ペダルの踏み間違いそのものではなく、衝突の危険がある際に警告(アラート)を出してくれる装置やアプリを紹介します。

こちらはハードウェアが専用品になったり、ドラレコの機能になったり、スマートフォン(スマホ)のアプリになったりとさまざまです。一覧表はハードウェアごとに分けています。

【衝突警告をする専用装置置】

専用のハードウェアを使用するタイプです。製品によって、周囲を監視する方法が異なります。

【衝突警告が装備されるドライブレコーダー】

ドライブレコーダーの機能として、カメラの映像で周囲を監視し警告するタイプです。

【衝突警告をしてくれるスマホアプリ】

スマホのカメラを用いて専用アプリで監視・警告するタイプです。

各ジャンルを見ると分かる通り、アクションと監視機能の組み合わせは機種によってさまざまです。

たとえばトヨタの「踏み間違い加速抑制システム」は、1と2のアクションをおこなうために、A、B、Cの装置を組み合わせています。また、iPhoneアプリであるカーメイトの「DriveMate SafetyCam」は、2のために、BであるiPhoneのカメラと、CであるiPhoneの画面を使用しています。

繰り返しになりますが、アクションについては、1が危険な操作に対して直接的にその抑止をしてくれる以外、2と3については、あくまでも事故抑止については自身の操作ありきで、それをフォローするアクションとなります。

また一部を除き全体にいえることですが、最終的なブレーキ動作は自身による操作が必要になります。いずれも、あくまでも支援装置であることには留意してください。

(古川教夫)

この記事の著者

古川教夫 近影

古川教夫

1972年4月23日生。千葉県出身。茨城大学理学部地球科学科卒。幼稚園の大きな積み木でジープを作って乗っていた車好き。幌ジムニーで野外調査、九州の噴火の火山灰を房総で探して卒論を書き大学卒業。
ネカフェ店長兼サーバー管理業を経て、WEB担当として編プロ入社。車関連部署に移籍し、RX-7やレガシィ、ハイエース・キャピングカーなどの車種別専門誌を約20年担当。家族の介護をきっかけに起業。福祉車輌取扱士の資格を取得。現在は自動車メディアで編集・執筆のほか、WEBサイトのアンカー業務を生業とする。
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