高速性能はダカールラリーに必須! 日野のダカールラリーマシンがバンクを全開走行

●キミはバンクを全開走行するレーシングトラックを見たことがあるか?

ダカールラリーに参戦し続ける日野自動車。そのマシンの開発は日々続いています。2019年のダカールに向けてのマシン作りも順調で、その仕上がり具合を報告する公開走行が茨城県のテストコースで開催されました。

2019年モデルは従来タイプのキャブオーバー車と新たに投入されるボンネットタイプ、2タイプのマシンが参戦しますが、その内容はかなり一新されています。何しろ、従来はコの断面であったフレームをロの字の閉断面に変更するなど抜本的な変更まで行われているのです。

公開走行は日野自動車が所有する茨城県のテストコースで行われました。数多くのテストセクションがあるコースですが、メインとなるのは高速周回路です。800mのストレート2本を最大傾斜角40度のバンクを有するコースです。このテストコースを従来タイプの1号車と新型の2号車が走行しました。

ダカールラリーでは砂漠の中を全開走行するシーンが知られています。その姿は想像を絶するものでしょうが、テストコースのバンクを2台の8トンオーバーのレーシングトラックが激走するシーンは圧巻そのもの。世界でもっとも厳しいラリーレイドに参戦するマシンは、それを達成するためにものすごく厳しいテストを重ねていることを実感しました。

(文/写真・諸星陽一)

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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