マツダ3のセダンモデルは、大きく繊細な面構成のボディに注目【新車 MAZDA3】

●ショーモデルのようなエクステリアの「マツダ3」のセダン

マツダから登場した新型Cセグメントモデル『マツダ3(マツダ・スリー)』は、2003年から3世代に渡って展開してきたアクセラの後継モデルです。なお、アクセラの海外仕様は従来からマツダ3の車名を使っていました。

セダンとハッチバック(マツダはファストバックと呼びます)の2種類のボディタイプが用意されています。ここではこのうち、セダンについて解説していきますね。

今回、実際に接することができたのは『20S Lパッケージ』。ホワイトレザーインテリアを採用し、ボーズのスピーカーを装着したFF・6速ATモデルです。

マツダ3 セダンの見どころは何と言っても、まるでショーモデルのようなエクステリアにあります。横置きエンジン・FFベース車両としては異例なほど低く長いボンネットを持ち、キャビン部からトランクにかけてはワンモーションで流れるようなフォルムを採っています。

全長は4660mm、全幅は1795mmで全高が1445mm。ホイールベースは2725mmとなります。車両重量は1350kg。

インテリアはエクステリア同様、大変力が入っています。近年のマツダ車に共通する、水平基調デザインの質感高いインパネにまずは注目です。

ドライバー正面に見える3眼式のメーターや、そのメーター脇にビルトインされたエアコンの吹き出し口を左右対称に配置している造形などはマツダ3独自の特徴です。

シートは骨盤下部&上部・大腿部の3箇所で腰を支え、シートバックは背骨に沿う形で造形することで、より快適に長時間のドライビングができるようにしたものです。

トランクは大きく開くことにより使い勝手が良い空間を確保しています。またラゲッジ上方にはシート固定を解除するレバーが備わっています。ノブを引き、後席シート背面を倒すことで大きな空間を獲得することができます。

エンジンは『スカイアクティブ-G 2.0』と呼ばれるガソリン自然吸気4気筒エンジンです。最高出力は156ps/6000rpm、最大トルクは20.3kg/4000rpmを発生させます。

ガソリンはレギュラー仕様となっていまして、WLTCモードでの燃費は15.8km/Lです。

なお、マツダ3では上記エンジンの他に1.5Lガソリン自然吸気4気筒エンジン(ハッチバックのみ)、1.8Lのディーゼルターボ4気筒エンジン、そしてスパークプラグと圧縮着火を併用するSPCCI(火花点火制御圧縮着火)方式のガソリン・スーパーチャージャー4気筒2Lエンジンも用意されます。SPCCI採用のエンジンは『スカイアクティブ-X』と呼称されます。

フロントサスペンションはストラット式、リヤサスペンションはトーションビーム式。コーナリング時の車両応答性と安定性を向上させるシステム『G-ベクタリング コントロールプラス』を組み合わせています。

マツダ3 セダンの価格は247万円から355万1200円のレンジとなっています。なお、スカイアクティブ-X搭載モデルは7月に予約受注開始予定となっており、販売は2019年10月を想定しています。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
続きを見る
閉じる