マツダ新世代商品の第1弾として2012年に登場し、2016年まで販売された初代CX-5。中古車の流通台数は約1700台と豊富です。初代CX-5も4月に入ってから流通台数が増えるとともに値落ち基調が強まりました。中古車の平均価格は3カ月前の175万円から168万円まで下がっています。また、2016年に登場した現行型CX-5の流通台数は600台まで増加していますが、平均価格はまだ291万円の高値をキープしています。
初代CX-5の中古車のグレードを見てみると、2.2Lディーゼルターボエンジンを搭載したXDが最も多く、続いて、最上級グレードのXD LパッケージのFF車が続きます。価格帯はXDのFF車が60万〜283万円、XD LパッケージのFF車は79万〜255万円となっています。オススメは装備が充実したXD Lパッケージで100万円以下ならコストパフォーマンスはかなり高いです。
スバル車の中で、最も悪路走破性が高いのがフォレスターです。2018年にフルモデルチェンジを行ったばかりなので、中古車の主力は2012年〜2018年に販売されていた先代モデルとなります。先代フォレスターの中古車は約800台流通していて、これまで紹介した3車種と比べると少なめです。他のモデルの流通台数が増えていたのに対して、フォレスターは減少傾向というのが気になる点です。平均価格の推移を見てみると3カ月前は195万円でしたが、今月は191万円とかなり緩やかな値落ちとなっているのが特徴です。
先代フォレスターの中古車のグレードを見てみると、最も多いのが現行型では設定されていないターボエンジンを搭載したXTアイサイト。次いで多いのが2.0i-Lアイサイトで、上級モデルが中心となっています。価格帯はXTアイサイトが119万〜295万円、2.0i-Lアイサイトは85万〜284万円となっています。100万円以下でもアイサイトver.2が付いていることを考えると自然吸気エンジンを搭載した2.0i-Lアイサイトでもバリュー感はありますが、やはりここは現行型にないターボエンジンを搭載したXTを狙いたいです。
まだRAV4は登場したばかりですが、流通台数が豊富な国産ミドルサイズSUVの中古車市場は大きな異変が起きていました。購入を考えている人はこの値落ちを見逃さないようにしたいですね。
(萩原文博)