米テスラがEVの充電時間「半減」に成功! その秘策は充電開始前にあった?

●「充電時間半減」がEV販売増に寄与? 新システムの構築を急ぐテスラ

米・テスラが電力供給能力を倍増させた新型急速充電システム「V3スーパーチャージャー」を開発しました。

充電開始前に車両側のバッテリーを最適な温度に予熱しておくことで、「モデル3」の充電時間をわずか15分に短縮することに成功したそうです。

これにより、1日当たりの充電可能台数が倍増。4月から北米で運用を開始し、第4四半期(10−12月)に欧州・アジア太平洋地域でも提供を開始する計画のようです。

同社ではEVの普及を加速させるためには充電時間短縮が不可欠としており、「モデル3 ロングレンジ」の場合、5分の充電で約120km走行可能となる模様。

テスラは北米・欧州・アジアにこれまで1.2万基以上の急速充電システムを配備しており、年内には新型機への移行が完了する予定。

今後、数カ月のうちに「モデルS」や「モデルX」についてもソフトウェアの更新により充電速度を向上させるそうで、競合他社がEVのラインナップを拡充させるなか、「充電時間半減」がもたらすテスラのEV販売増への寄与度が注目されます。

Avanti Yasunori・画像:Tesla)

【関連記事】

独・フォルクスワーゲンが2030年に約4割をEV化する方針を表明
https://clicccar.com/2019/03/07/714580/

米・テスラが電動コンパクトSUV「モデル Y」を3月14日に公開へ
https://clicccar.com/2019/03/06/713714/

トヨタとパナソニックがEV用バッテリー開発で2020年に新会社設立へ
https://clicccar.com/2019/01/22/688762/

【関連リンク】

テスラモーターズ
https://www.tesla.com/jp/blog/introducing-v3-Supercharging

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる