「GT4」を想定したスタディモデル「GR Supra GT4 Concept」が発表【ジュネーブモーターショー2019】

●「もっといいクルマづくり」に活かすために。新型スープラのスタディモデルが発表

ついに登場した新型スープラ。市販仕様は2019年春にも発売される予定で、2020年からはスーパーGT(GT500)に「GR Supra GT Concept」を擁して参戦することも「東京オートサロン2019」で発表されています。

さらに、3月7日(木)から17日(日)まで開催される「ジュネーブモーターショー2019」において、「GR Supra GT4 Concept」を世界初公開します。

「GR Supra GT4 Concept」は、「TOYOTA GAZOO Racing」初のグローバルモデルでもある「GR Supra」をベースに、レーシングスタディモデルのひとつとして製作されたコンセプトカーです。

新型スープラを活用したカスタマーモータースポーツの可能性を検討するため、欧州のモータースポーツ活動拠点であるトヨタモータースポーツ有限会社(Toyota Motorsport GmbH)が開発を担当。

「GT4」は、欧州や米国でも人気を集めているカスタマーモータースポーツカテゴリーのひとつで、市販車に改造を加えたレース仕様車を一般のユーザーが購入し、スーパー耐久シリーズやVLN(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)、Blancpain GT World Challenge Asiaなど世界中のさまざまなレースに参戦することができます。

新型スープラは、市販車でも軽量、低重心、高剛性などの性能を有しており、カスタマーモータースポーツのベース車両としてもふさわしいクルマとして今後の展開が広がりそうです。

同コンセプトカーは、市販仕様からさらなる軽量化が図られているうえに、ロールケージ、サスペンション、ブレーキ、リヤウィングなどのレース専用部品で強化されています。

今年は、NASCARエクスフィニティ・シリーズに加え、ニュルブルクリンク24時間耐久レース(SP8Tクラスを予定)に参戦。先述したように、2020年にはSUPER GTのGT500クラスにも参戦する計画をアナウンス済みです。

新型スープラのモータースポーツでの活躍の場をさらに拡大し、レースから得た知見やノウハウを、「もっといいクルマづくり」に活かしていきたいとしています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる