【日産リーフe+ 公道試乗】バッテリー&パワーをアップし、標準モデルを大きくしのぐ加速力を得たe+

●バッテリー容量を拡大し、パワーもアップした「リーフe+」

日産の電気自動車・リーフに追加されたe+(イープラス)に公道で試乗する機会を得ました。リーフは現行の2代目になる際、40KWのバッテリー容量となりJC08モードでの航続距離を400kmとしました。

今回の追加モデル・e+ではバッテリー容量を62kwhに拡大し、航続距離を570kmに伸ばすとともにモーターのパワーに関してもアップさせています。

エクステリアでの変更点はほとんどありません。全長は4480mm、全幅1790mm、全高は1545mmです。

実は車高に関して5mmプラスになっていますが、これはフロア下に配置されるバッテリーの厚さが20mm増えたためです。車高を5mm上げつつ、フロア下面方向に15mm、バッテリーが張り出したという形になります(最低地上高が15mmマイナスになりました)。

フロントバンパーの下部にセットされるブルーのリップスポイラーはe+の数少ない外観での識別点です。

インテリアは標準リーフと同じ、シックで使い勝手の良い空間が広がっています。

ドライブセレクターは電気式スイッチとなっています。マウスやトラックボールを操作するような感覚で動かすことが可能です。

メーターは右にアナログスピードメーター、左にマルチインフォメーションディスプレイが組み合わされたものです。ディスプレイにはステアリングにあるスイッチを操作することで、走行状況など様々な表示が可能です。

またリーフには乗車前にエアコンをかけておくことが可能なタイマーエアコンという機能が付いており、これもステアリングスイッチを操作することでセット可能です。真夏や寒い冬などに活躍しそうです。

さて試乗してみます。

最高出力は218ps/4600-5800rpm、最大トルクは34.7kgm/500-4000rpmです。実際に試乗してみると標準仕様よりも明らかに力強くなった加速がわかります。

特に首都高速のような、料金所から合流までの区間が短く瞬時の加速が要求される場面でリーフe+の速さは圧倒的です。その後の中間加速でもe+の速さははっきりとわかります。

今回のテストでは航続距離の伸びに関しては試す時間がありませんでしたが、e+はEVとして正しい進化を遂げていることが体感できました。

(写真・動画・文/ウナ丼)。

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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