BMW 8シリーズ・カブリオレが新登場。ロングツーリングからサーキット走行までこなす超快速モデル

●圧倒的な存在感と卓越した運動性を備えるBMW 8シリーズ・カブリオレ

最上級クーペとして約20年ぶりに復活を果たしたBMW・8シリーズにカブリオレモデルが設定され、2019年2月19日より発売されました。

これにより2、4、6、8という偶数のクーペモデルすべてにカブリオレが用意されたことになります。グレード名は「BMW M850i xDrive Cabriolet」で、価格は18,380,000円。

2018年末に発表された新型BMW 8シリーズ・クーペは、低く伸びやかなシルエットに加えて、美しいルーフラインが印象的で、そのサイズからも圧倒的な存在感を漂わせています。ラグジュアリークーペとしての常識を覆すほどの運動性能実現を主な目標として開発されたという8シリーズ・カブリオレは、快適なロング・ドライブから、サーキットにおけるダイナミックなスポーツ走行までも可能としています。

BMW 8シリーズ・カブリオレは、8シリーズ・クーペ譲りの美しさや卓越した運動性能を持ちながら、オープン仕様ならではの開放感や優雅さを備えたモデル。キドニーグリルやデッキを取り囲むモールディングなどにクローム加飾が配され、繊細なデザインが特徴的な専用の20インチ マルチスポークホイールもあってカブリオレらしい洗練されたラグジュアリー感を演出。

ソフトトップは、綿密にデザインされた美しいボディにふさわしく、なめらかな流線形を描くように丸みを帯びたデザインとなっていて、閉じたときの美しさにも配慮されています。ルーフは50km/h以下の走行時に約15秒で開閉可能で、開けた状態でもトランク容量は280Lを確保するなど、実用性も兼ね備えています。

搭載されるエンジンは、クーペと同様に新開発の4.4L V型8気筒で、最高出力530PS(390kW)/5,500-6,000rpm・最大トルク750Nm/1,800-4,600rpmを発揮し、0-100km/h加速は3.9秒を誇ります。駆動方式は4WD。

そのほかの注目点は、従来のアクティブサスペンションシステムに新たに電子制御のアクティブスタビライザーが装着された「アダプティブMサスペンション・プロフェッショナル」に加え、「Mアクティブ・ディファレンシャル」を装着している点。これらによりコーナリング時の安定性と俊敏性を向上させたとしています。

ボディは内部構造部材にカーボン素材、外板パネルにアルミ材などを効果的に採用することにより、オープンボディながらも車両重量を2,120kgに抑える軽量化が果たされています。サイズは全長4,855×全幅1,900×全高1,345mmで、優雅なスタイリングからは想像できないほどの走行性能を確保したとしています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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