ホンダ・N-VANは万年ビリじゃない! 軽1BOXの2強に迫る勢いで軽商用は3強時代に突入?

●強力なライバル、エブリイとハイゼットカーゴに肉薄。2019年1月は2番手につける

2018年7月、ホンダから新しい軽商用車「N-VAN」が登場しました。その登場により軽1BOXのFF化が進む可能性さえ感じさせるモデルであり、また乗用系ユーザーのホビー用途としても商用車が向いている趣味があるといった風にカテゴリーに新風を吹き込んだ一台です。

そんなN-VAN、実際の販売状況はどうなっているのでしょうか。N-VANの販売が始まったといえる2018年7月からの販売確報データを振り返ってみましょう(数値は全軽自協調べ)。

●N-VAN販売台数推移
2018年7月:3,053台(3位)
2018年8月:2,567台(3位)
2018年9月:4,029台(3位)
2018年10月:5,523台(2位)
2018年11月:5,563台(3位)
2018年12月:3,704台(3位)
2019年1月:4,925台(2位)

台数の後ろにつけた順位は、直接のライバルといえるスズキ・エブリイとダイハツ・ハイブリッドカーゴとの3台で販売台数を比べたときの順位。ライバルをリードするまでにはいたっていませんが、単月の台数でみるとライバルのどちらかを超えたこともあります。3番手に甘んじているわけではありません。

ちなみに、2018年10月はハイゼットカーゴを、2019年1月はエブリイを3位に蹴落としての2位獲得というのが、三つ巴の激しい争いとなっていることを示しています。

●2019年1月 販売台数
ハイゼットカーゴ:5,386台
N-VAN:4,925台
エブリイ:4,871台

もちろん、スズキはOEMでマツダ、日産、三菱に供給していますし、ダイハツもトヨタとスバルにOEM供給しているので、その分を合算するとN-VANは万年3位にはなるのですが、それにしてもかつてのアクティバン時代を考えると十分に互角の勝負を繰り広げているといえるのではないでしょうか。

ちなみに、N-VANの販売計画は月販3,000台。半年以上経っても目標を上回るペースで売れているというのは、新車効果だけでなく、FFのボンネットバンが1BOXのキャブオーバーバンの代わりになると市場が評価している証なのかもしれません。

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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