【新車】新型ポルシェ・911カレラSカブリオレ/911カレラ4Sカブリオレの予約受注がスタート

●新型911カブリオレの第1弾は、911カレラSカブリオレと911カレラ4Sカブリオレ

2018年11月のロサンゼルスモーターショーで世界初公開されたばかりの新型911カレラSカブリオレと新型911カレラ4Sカブリオレの予約受注が2019年2月12日より開始されました。発売日は決定次第発表するとしています。

ポルシェが初めて911カブリオレのプロトタイプを発表したのは、1981年9月のフランクフルトモーターショー。1982年に初代911カブリオレがラインオフされて以来、911のモデルレンジに欠かすことのできない存在になっています。

新型911カブリオレは、第1弾としてRRの911カレラSカブリオレと4WDの911カレラ4Sカブリオレから発売されます。新型のボディは明らかにポルシェ 911のカブリオレであるものの、各部のラインは最新のクーペモデルと同じように仕上げられているのが見どころです。

完全自動開閉式のソフトトップにはガラス製リヤウインドウが配され、ソフトトップの構造部分には「ルーフボウ」として知られているマグネシウム製エレメントが含まれており、高速走行時におけるルーフのバルーニング現象を確実に防止するそう。

ソフトトップは50 km/h以下の速度であれば走行中でも開閉可能。新しい油圧装置を採用したことで、ルーフを開く際の所要時間が約12秒に短縮されたほか、電動式のウインドディフレクターが乗員を風から保護。

パワートレーンは両モデルともに2,981ccの水平対向6気筒ターボエンジンが搭載され、最高出力331kW(450PS)/6,500rpm、最大トルク530Nm/2,300-5,000rpm。

噴射過程の改善によって駆動効率が向上しただけでなく、エミッションの低減も実現したとしていて、ターボチャージャーとインタークーラーシステムのレイアウトも一新されています。トランスミッションは、新開発の8速デュアルクラッチトランスミッションの「ポルシェドッペルクップルング(PDK)」を採用。

911カレラSカブリオレは、0-100km/h加速のタイムが3.9秒(オプションのスポーツクロノパッケージ仕様車:3.7秒)で、最高速度は306km/hに達します。911カレラ4Sカブリオレは、最高速度が304km/h、0-100km/h加速のタイムは3.8秒(オプションのスポーツクロノパッケージ仕様車:3.6秒)。

外観ではフロントの20インチホイール、リヤの21インチホイールが目を惹きます。RRモデルの全幅は既存の4WDモデルと同じですが、リヤアクスルは44mm幅広くなっています。リヤはワイドな可変位置スポイラーと左右のライトをシームレスに繋ぐライトバーが特徴。フロントセクションとリヤセクションを除くボディ全体がアルミニウム製になっています。

内装はオリジナルの911と同様に、左右にわたって全体がフェンダーの高さに仕上げられているのがポイント。レブカウンターが中央に配置され、両横のスリムなフレームレスフリーフォームディスプレイがドライバーに情報を提供され、ポルシェコミュニケーションマネジメントシステム(PCM)の10.9インチセンタースクリーンは、視線をそらすことなく迅速な操作が可能となっています。

価格は新型911カレラSカブリオレが18,910,000円、新型911カレラ4Sカブリオレが19,970,000円です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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