●テーマは「エボリューション&レボリューション」。5代目クリオにはハイブリッドも設定
ルノーのラインナップにおける最多販売モデル「クリオ(日本名:ルーテシア)」が、ついに5代目へと進化するということで、本国で内外装のオフィシャルフォトが発表されました。1990年に初代モデルが誕生して以来、30年近くにわたってルノーの中心モデルとして売れに売れてきたクリオのモデルチェンジです。
デザインテーマは「エボリューション&レボリューション」ということですが、クリオらしいルックスは継承。それでいてLED化された燈火類により新しさを演出しています。ボディサイズは全長4048mm、全幅1798mm、全高1440mm。全長は4代目よりわずかに短くなっていますが、パッケージングの妙によりキャビンスペースは拡大しているということです。
インテリアでは手の届きやすい位置に置かれたシフトレバーや、縦長の大型ディスプレイが実用車として熟成されてきたクリオの歴史と先進性を感じさせます。世界的な自動車トレンドの「コネクテッド」や「自動運転テクノロジー」についても新型クリオでは積極的に採用していくといいます。
さらに注目は、ルノー独自のハイブリッドシステム「E-Tech hybrid」の採用を予告している点。欧州Bセグメントにも本格的な電動化が始まるきっかけとなりそうです。また、ルノースポールからインスパイアされた新しい「RSライン」が登場するのも注目点といえましょう。
新型クリオの詳細は、2019年3月に開幕するジュネーブモーターショーにて発表される予定。欧州Bセグメントのトップセラーといえるルノー・クリオの進化は、アライアンスメンバーである日産や三菱自動車のラインナップに、どのような影響を与えるのでしょうか。
(山本晋也)