ポルシェ ジャパンは、2018年12月19日、大人気SUVの新型マカンを2019年夏から発売するとアナウンスしました。
2013年に誕生したポルシェ・マカンは、ポルシェのDNAを凝縮させたミドルクラスSUVで、高いリセールバリューを誇り、長い納車待ちでも知られています。
スポーツカー顔負けの走りや、高い快適性などが受け、2017年末までに累計販売台数は31万8000台を超えたそう。 今回発表されたのはマイナーチェンジモデル。エクステリアデザインは、ポルシェの伝統的なスタイリングを現代流に再解釈したとしています。
LEDヘッドライトが標準装備されたほか、リヤにはほかのモデルと同じくLEDライトストリップを採用。どちらも3次元的デザインが施され、よりスポーティムードが高まっています。
自慢のドライビングダイナミクスは、フロントサスペンションの一部をアルミ化して1.5kgの軽量化を達成。アンチロールバー、スプリング、ダンパーなどの設定を見直すことで、さらにシャープなハンドリングを実現するとともに、バネ下荷重の低減により乗り心地も改善したとしています。
マカンはデビュー時から、前後で異なるサイズのタイヤを履いていました。新型も異径サイズになり、前:235/60R18、後:255/55R18を標準装備。また、オプションで19〜21インチタイヤを装着することも可能です。
2.0Lの直列4気筒ターボエンジンは、焼室形状を見直すなどの最適化を図ることで、252psの最高出力と370Nmの最大トルクを達成し、トランスミッションは7速PDK(ポルシェドッペルクップルング)。
洗練されたトルク配分機構により、レスポンスのいいハンドリングと優れたトラクション性能を発揮するとしています。 安全装備では、運転支援装置のため高性能なセンサーを採用され、画像処理性能を向上させることで新機能が追加されています。
標準装備のアダプティブクルーズコントロールには、歩行者検知機能を含めたブレーキアシスト機能を搭載。渋滞時に停止と発進を自動的に繰り返すトラフィックジャムアシストもオプション設定されます。
さらに、車線変更時に斜め後方の車両の存在を知らせるレーンチェンジアシストと車庫入れ時に画像と警告音で車両の前後の様子を伝えるサラウンドビュー付きパークアシストも標準装備。また、レーダーとカメラで車線を認識してステアリング操作を補助するレーンキープアシスト(65km/h以上で作動)もオプション設定。 内装の使い勝手では、インターネットと常時接続された新世代のポルシェコミュニケーションマネージメント(PCM)を標準装備することで、最先端のインフォテイメントならびにコネクティビティを用意。
ダッシュボード上には、画面サイズを従来の7.2インチから10.9インチへと拡大されたタッチスクリーンが配され、「Porsche Connect」に向かって「お腹すいた」、「ガソリンスタンドに行きたい」などと話しかけるだけでナビゲーションの目的地が設定される音声認識機能を装備。さらに、「Porsche Connect」アプリを使うことで、事前に登録した目的地をマカンに乗り込んだ時点でPCMに送信すると、カーナビで設定する手間を省くことができます。
装備を追加しながら新型マカンの価格は699万円で据え置きとされているのも朗報でしょう。なお、導入後にまずデリバリーされる人気装備を充実させた導入仕様の「ファーストエディション(889万円〜)」、「シュポルトエディション(916万4000円〜)」が用意されます。
(塚田勝弘)