日産がフォーミュラEのドライバーを発表。高星明誠選手がリザーブドライバーに。

■ブエミ選手を軸にローランド・オリバー選手とタッグ

・NISMO FESTIVALでデモ走行も披露!

日系自動車メーカーとしては初めて、フォーミュラEへの参戦を表明していた日産が、ドライバー体制を発表しました。

2018 / 2019年の「ABBフォーミュラE」シーズン5に「日産e.damsチーム」からエントリーするのは、セバスチャン・ブエミ選手とオリバー・ローランド選手の2名です。

元F1ドライバーとしても有名なブエミ選手は、ル・マンでの優勝経験も持つ30歳。トヨタ・ガズー・レーシングでTS050をドライブしているのでご存知の方も多いでしょう。フォーミュラEには2014年の初シーズンから参戦しており、2015 / 2016年シーズンは優勝を果たしています。

今回参加が発表されたオリバー・ローランド選手は、イギリス生まれの26歳。これまでフォーミュラ・ルノーやGP2で活躍してきた若手ドライバーで、今年はF1のウィリアムズ・マルティニ・レーシングから育成ドライバーにも抜擢された逸材です。

この他日本人としてうれしいのは、リザーブドライバー兼テストドライバーとして、高星明誠選手が参加したこと。高星選手は現在スーパーGTでも活躍していますが、その秘めた可能性をぜひともアピールしてほしいものです。なおドライバーとしてはもう一人、スーパーGTで活躍中のヤン・マーデンボロー選手が公式シミュレーションドライバーに選ばれています。プラクティスから決勝までが1日で行われるフォーミュラEではシミュレーションが欠かせないのですが、ヤン選手は人気ゲーム「グランツーリスモ」の名手でもあるため適役といえそうです。

日産e.damsチームは、12月2日に富士スピードウェイで開かれるNISMO FESTIVALで高星選手によるデモ走行を披露する予定です。いっぽうフォーミュラEの開幕も迫っており、12月15日にサウジアラビアのティルイーヤで第1戦が行われます。

モータースポーツの未来を担うフォーミュラEの戦いに、ぜひ注目しましょう。

(角田伸幸)

この記事の著者

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角田伸幸

1963年、群馬県のプロレタリアートの家庭に生まれる(笑)。富士重工の新米工員だった父親がスバル360の開発に立ち会っためぐり合わせか、その息子も昭和期によくいた「走っている車の名前が全部言える子供」として育つ。
上京して社会人になるも車以上に情熱を注げる対象が見つけられず、自動車メディアを転々。「ベストカー」「XaCAR」で副編集長を務めたのち、ポリフォニー・デジタルにてPlayStation用ソフトウェア「グランツーリスモ」シリーズのテキストライティングに携わる。すでに老境に至るも新しモノ好きで、CASEやパワートレインの行方に興味津々。日本ディープラーニング協会ジェネラリスト検定取得。大好物は豚ホルモン(ガツとカシラ)。
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