新登場したレクサス・ESには、量産乗用車で世界初採用となるデジタルアウターミラーがオプション装着されています。これは鏡面ドアミラーを廃して、カメラから得た映像を車内に映すというものですね。
さてこのデジタルデバイス、通常の鏡面タイプミラーを上回る機能もありますので、ここで一気に使い方を紹介します。
デジタルアウターミラーの要所であるカメラは、通常のミラーと同じような位置にセットされています。ただしそのハウジングは一般的なドアミラーよりも小さく目立たないものです。
これはスタイリング上でのメリットもさることながら、ドライバーが斜め前方を見るときに遮るものが少ないというメリットがあります。
なお、このカメラのハウジングは通常の鏡面タイプミラーと同様、電動格納をします。また霧等で視界が悪くならないようにヒーター機能も備わっています。
車内には左右Aピラー根元に、5インチのカラーモニターが備わっています。停車時には画面が消えていますが、ドアを開けた瞬間に(エンジンがかかっていなくとも)表示を開始します。
モニターにはミラーに写ってるのと同じように左右後方の映像が映し出されます。
この映像は手動で輝度調整を行うことが可能です。また、夜間に見やすいように自動で輝度調整をしてくれる機能も備わっています。
ちなみに右アームレストにあるリモコンスイッチを使えば、一般的な鏡面タイプと同じように映像範囲を動かしてベストな視野に調整することも可能です。左右の調整切り替えや格納ボタン等の配置も含め、通常のミラーと同じですので違和感はありません。
あらかじめメニューで設定をしておくと、ウインカーを入れた際、映像が自動的に広角に切り替わって周囲の状況を広く見渡せるようになります。右にウインカーを入れると右側のモニターの映像のみが広角に切り替わるという形です。
ウインカーが元に戻ると(つまり右折が終わると)画角が再び通常モードに切り替わります。
広角自動切り替え機能はバックする際にも有効です。シフトレバーをリバースに入れると自動で左右のモニターが同時に広角へ切り替わります。
この際、駐車ラインを示すガイドラインが(センターのモニターだけではなく)左右のミラーモニターにも表示されます。
昨今の高級車には装備されていることが多いブラインドスポットモニター(BSM)も採用されています。自車の斜め後方から接近する車両などがあった場合、モニターに車両が接近してきたことを示すアラートが表示されます。
ちなみにこのアラートが表示されている状態で、ウインカーを入れて車線変更をしようとするとアラートが点滅して警告をしてくれます。
(写真・動画・文/ウナ丼)