【新車】トヨタ・プロボックス/サクシードにハイブリッド登場。歩行者検知型AEBを全車標準化

トヨタの商用バン「プロボックス」と「サクシード」にハイブリッドグレードが追加されました。

採用されたハイブリッドシステムは、1.5リッターアトキンソンサイクルエンジンと2つのモーター(発電用・駆動用)、そしてニッケル水素電池を組み合わせた実績あるもので、システム最高出力は73kW(100PS)です。

プロボックス/サクシードは非常にタフな使われ方をするモデルですが、初代プリウスから熟成され、アクアなどでも実績のある「いい意味で枯れた技術」といえる1.5リッター・のハイブリッドシステムであれば耐久性の面でも安心できるというものでしょう。

気になる燃費性能は、WLTCモード22.6km/L(市街地:21.8km/L、校外23.7km/L、高速道路22.3km/L)となっています。JC08モード走行燃費は27.8km/Lとなり、「平成27年度燃費基準+25%」を達成、「平成30年排出ガス基準75%低減レベル」の認定も受けており、エコカー減税の対象となています。

実績あるフルハイブリッドの走りはモーター駆動によるシームレスな発進加速がチャームポイント、非常に静かなシステムでもありますから仕事の相棒としてドライバーの疲労を軽減してくれるはずです。

また、オートエアコンやシートヒーター(運転席にオプション)を設定しました。運転席横のセンターコンソール小物入れ、USBポートの標準装備、マルチホルダーのサイズを拡大といったユーティリティが生み出う、快適な仕事環境もプロボックス/サクシードならではといえます。

さらに、ガソリン車を含めたプロボックス/サクシード全車に、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準装備。新たに昼間の歩行者も検知対象に加えた「プリクラッシュセーフティ」機能も備えました。盗難防止用のイモビライザーも標準装備となっています。

ハイブリッドの追加などの一部改良の実施は2018年12月3日、ハイブリッドグレードのメーカー希望小売価格は1,819,800円~1,965,600円となっています。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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