ところでクプラってクルマ聞いたこと無いですよね?
クプラ(CUPRA)とはCUP RACINGの略でスペインの自動車メーカーSEAT(セアト)のハイパフォーマスブランド。メルセデスベンツに対してのAMG、日産に対してのNISMOのようなブランドです。
SEATはフォルクスワーゲングループのメーカーで、このクプラはVWゴルフやAUDI A3とプラットフォームを共用しています。しかしWTCRではVW、AUDIとライバル関係となり熾烈な争いを繰り広げているのです。
SEAT CUPRAの親会社ともいえるフォルクスワーゲンはGOLF TCRで参戦。日本でもスーパー耐久のST-TCRクラスに参戦しているので馴染み深いマシンではありますが、元々はWTCRなどのスプリントレース用に開発されたマシンなのです。
スーパー耐久にも参戦しているといえばAUDI RS3 LMSも忘れてはなりません。ハッチバックばかりのWTCRマシンの中で唯一セダンで参戦。プレミアムブランドとしての存在感を放ちます。
そしてスーパー耐久では最終戦を待たずに2018シリーズチャンピオンマシンとなったCIVIC TCR。WTCRでは5台もの大量エントリー。中でもコロネル選手やモンテイロ選手などWTCCの頃からの有名選手が乗っていることでも注目されています。
前述のSEAT CUPRAと並んで日本では馴染みが薄いと言えるのがHYUNDAI i30 N TCR。
韓国のHYUNDAIが送り出すTCRマシンですが、現在のランキングトップとなっており、ドライバーもWTCCでは世界チャンピオンとなったこともあるイヴァン・ミューラー選手もドライバーとして名を連ねます。
これら7メーカー25台が参加してFIA WTCR世界ツーリングカーカップ2018シリーズ第9ラウンド「JVCケンウッド・レース・オブ・ジャパン」が競われます。超スプリントレースなのでかなり派手なドライビングが期待できるでしょう。
この鈴鹿でのWTCRの戦いはスーパーフォーミュラーとダブルメインレースとして10月27日14時05分から決勝レース1、10月28日11時からレース2、12時30分からレース3が行われます。
日本ラウンド直前に開催された中国ラウンドのハイライト動画でこのレースの凄さを感じてみてください。
(写真:高橋秀彰 文:松永和浩)








