37周目、タイムが落ち「リアタイヤにブリスターができている」と訴えるハミルトンが2回目のピットイン。4番手でコースに戻ります。
これにより再びライコネンが首位に浮上しました!
40周目のターン12でボッタスの前に出たハミルトンは、新しいタイヤで前を走るフェルスタッペンにどんどん近づいていきます。
残り10周、フェルスタッペンまで約1秒、ライコネンまで約2秒。もしハミルトンが2番手に上がると、ベッテルはボッタスを抜き4番手にならないとチャンピオンが決まってしまいます。この重要な争いに、ハラハラドキドキ。もう心臓がもたないよ~!
54周目、ハミルトンがフェルスタッペンにしかけサイド・バイ・サイドの戦いに!
何度も何度も並びかけますが、ランオフエリアへ飛び出してしまいポジションを上げることができませんでした。
その翌周、ベッテルがボッタスを抜き4番手に浮上しました!
これでハミルトンがチャンピオンを決めるには、優勝のみ。ベッテルの意地の走りに大興奮でした。
そしてライコネンが113レース振りに優勝! チェッカーを受けた瞬間から涙がとまりません(涙)。
無線でチームから祝福のメッセージが送られると、「ピー(放送禁止用語)。ありがとう」といつもと変わらず冷静なライコネン。「ピー」の部分、何て言ったのでしょうね(笑)。
さぁ、お待ちかねのインタビューの時間がやってきました。果たしてアイスマンは相変わらず無表情なのか、それとも笑顔を見せるのか…!?
ヘルメットを脱ぐと、いつもと変わらない表情。「やっぱりアイスマンは最後までクールなのね」なんて思っていた矢先、インタビュアーのマーティン・ブランドルが「おめでとう、世界中のファンを喜ばせてくれたね」と言うと、ライコネンから少年のような笑みがこぼれたのです! これにはレース以上に大興奮(笑)。
「そうだね。週末を通してマシンが良かったよ。レースに関してはずっとプッシュする必要があって、マックスと同じような状況だったと思うのだけれど、とにかくタイヤをキープできるように気を付けて走ったんだ」と柔らかい表情で答えました。
表彰式では、恒例のシャンパンラッパ飲みを披露! ライコネンにとって最高の誕生日プレゼントになったのではないでしょうか。フェラーリに移籍してから苦しいシーズンが続きましたが、笑みを浮かべながら何度も拳をあげる姿を見て、諦めずに頑張る事の大切さを教えてもらったような気がします。
ライコネン、最高のレースをありがとう! そして優勝おめでとう!!
アメリカGPリザルトは以下の通りです(ポイント圏内のみ)。
順位/No./ドライバー/チーム
1/#7/キミ・ライコネン/フェラーリ
2/#33/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
3/#44/ルイス・ハミルトン/メルセデス
4/#5/セバスチャン・ベッテル/フェラーリ
5/#77/バルテリ・ボッタス/メルセデス
6/#27/ニコ・ヒュルケンベルグ/ルノー
7/#55/カルロス・サインツJr/ルノー
8/#31/エステバン・オコン/フォース・インディア
9/#20/ケビン・マグヌッセン/ハース
10/#11/セルジオ・ペレス/フォース・インディア
(yuri)