【フォルクスワーゲン ポロTSI】見ても、座っても、走っても「硬質」。その理由とは?

エンジンは先代モデルから大きくダウンサイジングして1L3気筒ターボになっています。最高出力は95ps/5000〜5500rpm、最大トルクは175Nm/2000〜3500rpmです。

排気量や最高出力だけを見ると非力な印象もありますが、最大トルクを2000rpmから幅広く発生するので実際の加速はいいです。ほとんどの走行領域を最大トルクで走らせることになりますから。

試乗してみてすぐに気づくのはボディが軽く感じるということです。

実際にはこのTSIハイラインの車重は1160kgと、軽量ではありません。また前述の通りパワーも絶対的には高くありません。それでいてボディが軽く感じられる理由としては、ボディ剛性の高さにあるのではないかと思われます。

剛性が高いためサスペンションを適切に締め上げることができ、それによってパワーユニットからの動力伝達効率が良くなっているものと推測されます。結果、アクセルの踏み込みに対してレスポンス良く車体が前に進み、総合的な印象から軽量に感じるのだと思います。

ポロは見た目も座り心地も走り心地も、すべてが硬質な感じで統一されています。そしてそれは道具としてとても使い勝手よく心地いいものでした。多くの人に勧められるコンパクトカーだと思います。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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