Honda N-VANが叶えてくれる夢の6輪生活を実提案!

今回展示されたN−VANにはレトロなラジオのようなデザインをした蓄電機「LiB-AID(リベイド)E500」も搭載されていました。このモデルは発電機ではなくて蓄電機ですから、使うためにまずはAC100Vで充電しないとなりません。優れものなのが精密機器も使用可能な正弦波の交流出力が取り出せることです。交流コンセントは2個用意され、5Aの出力が可能。USB端子も備えています。使用量の目安は430Wの1Lの電気ポットなら3回分、18Wの扇風機で約9〜15時間程度使えるとのこと。AC100Vだけでなく、クルマの12Vアクセサリーソケットからも充電可能なモデルも用意されています。この蓄電機「LiB-AID(リベイド)E500」があれば、AC電源がないキャンプサイトでも、スマホ充電はもちろん、パソコンや電気毛布なども使用可能なので、充実したキャンプとなることでしょう。

N−VANは軽貨物車なので税金などの面で乗用の軽乗用車に比べて、さらにお得感があります。自家用軽乗用車の軽自動車税は年間1万800円ですが、軽貨物車の軽自動車税は年間5000円(自家用)です。でも貨物は車検が1年で面倒では? と思っている方もいるでしょうが、それは勘違いです。軽貨物は初回の車検が2年後、その後も2年ごとの車検ですから最初に1年の差があるだけです。

今回は積んでいるバイクがクロスカブC110で、原付二種になります。原付一種だと1人乗りしかできませんし、二段階右折もしなくてはいけません。しかし原付二種なら2人乗りも可能、二段階右折も不要です。さらに原付バイクの場合は、任意保険を新たに掛けなくても、クルマの任意保険に「ファミリーバイク特約」をプラスすることで、ある程度の保険が付帯します。つまり、軽自動車+原付二種は最強の組み合わせとも言えます。一般道の最高速度は60km/hで四輪車と同じです。原付二種のデメリットは高速道路に乗れないことぐらいですが、高速道路のパートはN−VANが担当してくれるから大丈夫です。

唯一の弱点は二輪免許が必要なことですが、普通乗用車の免許を持っていれば、学科試験は免除になります。教習所の場合は実地教習と二輪に関する若干の学科教習で卒業でき、試験場(免許センター)で申請すれば免許が取得できます。

夢だった6輪生活は、今や簡単に手に入る現実の6輪生活になりました。さあ、この世界に足を踏み込んでみませんか? 現実的な6輪生活ですが、楽しさは夢のようかも知れません。

(文/諸星 陽一 写真/前田 惠介)

<関連リンク>
N-VAN https://www.honda.co.jp/N-VAN/
クロスカブ https://www.honda.co.jp/CROSSCUB
LiB-AIDE(リベイド)500 https://www.honda.co.jp/battery/

この記事の著者

諸星陽一 近影

諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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