【新型アウトランダーPHEV試乗】2019年モデルは、より鮮明にスポーツできるSUVというカラーを打ち出してきました

もともとこのアウトランダーPHEVは経済性の追求だけではなくスポーツモデルとして快活に走ることを目指した設計となっていますので、モーターでの走りは敏しょうで気持ちがいいのです。

そこへ今回のマイナーチェンジで駆動用バッテリーが12kwhから13.8kwhに増大するとともに、リヤモーターも駆動出力を12%アップし、ジェネレーター出力も10%アップ。さらに車両運動統合制御システムのS-AWCにはスポーツモードが追加されています。

このスポーツモード選択時にはコーナーで旋回力が強まりつつ、加速力も向上するような制御がなされていますので走りの敏捷性にはさらなる磨きがかかっています。

一方でエンジンの大排気量化は絶対的な走行性能アップという側面よりも、低回転での発電容量アップに主眼が置かれ、これがひいては静粛性へと貢献しています。従来は非常に静かなEV走行モードからエンジンが始動する際、音に関して大きなギャップがありました。

今回、トルクに余裕がある2.4Lとなったことで同じ力を得る際にもエンジン回転数を低めることができるため、全体の静粛性はかなり大きく向上しています。


アウトランダーPHEV、今回のアップデート内容はかなり大きなものでした。

(写真/前田惠介 写真・動画・文/ウナ丼)

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ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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