チーム存続危機に陥ったフォース・インディアが底力を見せた!【2018年F1第13戦ベルギーGP】

レースが順調に進むなか、上位勢で最初に動いたのはハミルトン。21周目にスーパーソフトタイヤからソフトタイヤに交換します。

さらにその翌周、ベッテルもソフトタイヤに交換し、首位をキープしたままコースに戻りました。

24周目にオコン、そして25周目にペレスがピットインしソフトタイヤに交換。2台の位置関係は変わりません。

さらに27周目、フェルスタッペンもタイヤ交換を終え3番手でレースに復帰しました。

と、ここで突如上位争いに加わったのがパワーユニット交換のためのグリッド降格ペナルティにより17番手スタート、さらにスタート直後の混乱でフロントウイングを壊し一時は最後尾まで落ちていたバルテリ・ボッタス(メルセデス)。

淡々と順位をあげ、最後のピットストップを終えた時点でオコンの前、5番手まで浮上したのです!

そして39周目、前を走るペレスの1秒以内に入り、41周目にDRSを使いケメルストレートでオーバーテイク! 4番手となりました。

シーズン後半の初戦を制したのは、スタート直後から首位を守りきったベッテル! 第10戦イギリスGP以来の勝利を、両足をくっつけながらピョンピョン跳ねる不思議な動きで喜ぶベッテルは最高でした(笑)。

フォース・インディアはペレス5位、オコン6位とトップ3チーム(メルセデス、フェラーリ、レッドブル)には歯が立ちませんでしたが、このような状況下で見せたドライバーとチームの底力に胸が熱くなりました。

ファン投票で選ばれる「ドライバー・オブ・ザ・デー」はベッテルだったけれど、私の中の「ドライバー・オブ・ザ・デー」はやっぱりフォース・インディアの2人! ペレス、オコン、感動をありがとう!!

 

ベルギーGPリザルトは以下の通りです(ポイント圏内のみ)。

順位/No./ドライバー/チーム
1/#5/セバスチャン・ベッテル/フェラーリ
2/#44/ルイス・ハミルトン/メルセデス
3/#33/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
4/#77/バルテリ・ボッタス/メルセデス
5/#11/セルジオ・ペレス/フォース・インディア
6/#31/エステバン・オコン/フォース・インディア
7/#8/ロマン・グロージャン/ハース
8/#20/ケビン・マグヌッセン/ハース
9/#10/ピエール・ガスリー/トロロッソ
10/#9/マーカス・エリクソン/ザウバー

(yuri)

この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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