【スバル有識者がチェック】5代目レガシィ&レヴォーグの通好みカスタム車をピックアップ。その「こだわり」とは?

スバル・トップモデルであるレガシィとレヴォーグのオンリーイベント『レガレヴォセッションズ2018』に行ってきました。

このイベントは、この2車種専門としては世界最大級のもの。当日の会場には400台のオーナー車両のほか、スバルが持ち込んだWRC優勝車両やコンセプトモデルなども展示されていました。

今回、このイベント会場にて発見したマニアックな5代目レガシィ&レヴォーグのカスタム車両を紹介していきましょう。

車両セレクト&解説は各種スバル媒体で活躍する有名ライター”いもっち”こと井元貴幸さんです。

最初に紹介するのは5代目・BM系のレガシィB4です。2009年に発表されたこの世代のレガシィは北米市場で大ヒットし、現在のスバルの隆盛を支えたものです。

ボディサイズは4代目に対して拡大され、全幅は1780mmが基本に。全長は4730mmのセダンから4775mmのツーリングワゴンまでといったサイズで、日本の5ナンバーからは大きく離れました。エンジンも拡大して2Lが無くなり、2.5LのNAとターボ、そして3.6LのNAが用意されました。

今回井元さんがピックアップしたこの5代目レガシィB4。ぱっと見はノーマル風に見えますが、どこが気に入ったのでしょうか。

 

「さりげないカスタムが気に入りました。一見ノーマル風ですが、実は前期モデルに後期のヘッドライトを入れています。またフロントバンパーのフォグランプ周りのベゼルは、本来はボディ同色なんですがガンメタリックに変えるなどして、ピンポイントでのドレスアップがなされています。派手にいじることも面白いのですが、このようにツウにしか分からないようなカスタムも魅力的ですね」

 

続いて紹介するのは2013年に発表された現行モデル・レヴォーグのカスタム車両。

レヴォーグはインプレッサ用プラットフォームをベースに、4代目までのレガシィのような手頃な全長(4690mm)の中に、たっぷりのラゲッジ容量を持つツーリングワゴン形態としたもの。

意外なことに全幅はそれほどコンパクトではなく、5代目レガシィと同様の1780mm。搭載エンジンは1.6Lと2Lの水平対向4気筒直噴ターボです。

今回スバルマニアのいもっちがセレクトした1台はスポーティーなカスタムが施された2L車。

 

「見どころはフロントフェンダーです。兄弟車のスポーツモデル『WRX』用のワイド(WRXの全幅は1795mm)かつアグレッシブな形のフロントフェンダーを移植しています。またこのレヴォーグは前期型ですが、フロント・バンパースポイラーをWRX後期用に交換しているのも要チェックポイントです。ヘッドライトは前期レヴォーグ用が残っていますので、単純にフロント周りをWRXまるごと移植した感じケースと違って、一瞬『どういう組み合わせ!?』と迷ってしまうマニアックなところがポイントなんです」

 

というわけで純正パーツ流用だけでもかなり個性的な車両を作ることができるのが、レガシィ&レヴォーグの魅力なのでした。

(写真・動画・文/ウナ丼 協力/井元貴幸)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
続きを見る
閉じる