【リーフ ニスモ試乗】Cd値はそのままにダウンフォースを発生させるエアロなど、新時代スポーツの実力は?

日産・リーフにスポーツカスタマイズが施されたニスモ仕様が登場しました。

「リーフNISMO」という名のこのモデルは、外観では高水準のCd値をキープしたままダウンフォースを追加したエアロパーツが特徴。

とりわけリヤバンパーに埋め込み造形されたディフューザーは大きな実効空力があるとのこと。

またインテリアにおいても前後シートともに赤&黒の専用生地が採用されているほか、ドアトリム中央も変更。

アルカンターラ素材を巻いたステアリング(寒冷地仕様車では本革仕様)や赤いフィニッシャーが追加されたエアコン吹出口などでも標準仕様とは差別化しています。

前後サスペンションは専用開発のものが装着され、18インチのタイヤ&ホイールとともにシャシー性能を高めます。

加えてニスモチューンの専用VCM(コンピューター)によって加速&減速能力をアップさせました。

実際にクローズドコースで乗ってみると、18インチタイヤを採用しているにも関わらす乗り心地はしっとりと滑らかです。コーナーでロールさせても硬さはなく、あくまで上質なフィールを持続します。

最高出力(110kW)&トルク(320N・m)に変更はありませんが、その加速性能は大きく向上していると感じました。

通常のDレンジに入れていても標準車より鋭い加速Gが出る仕様ですが、Bレンジに入れるとさらにその個性は際立ちます。

アクセルを踏んでからほとんどタイムラグなしに大きくトルクが立ち上がり、ペダルから足を離せば強化された減速Gでググーッと速度が落ちていくというその特性はやみつきになりそう。

新時代のスポーツを思わせる1台でした。

(写真・動画・文/ウナ丼  走行動画/前田惠介)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
続きを見る
閉じる