メルセデス・ベンツ AMG GLC 4マチック 43クーペは、SUVクロスオーバーのカタチをしたスポーツカー!?

トランスミッションは9Gトロニックと呼ばれる電子制御式9ATで、駆動方式は主流になっているオンデマンド式ではなく「前31:後49」という固定式の駆動配分になるフルタイム4WD。

足まわりはトレンドの電制ダンパーが採用されていて、AMGスポーツサスペンションはコーナリング時やブレーキング時に、固いスプリングレートに瞬時に切り替わることで、軽快なフットワークを提供するとしています。

主に街中と首都高速を中心に走らせましたが、AMGらしく予想どおり硬質な乗り味で、路面状況が悪いと揺すぶられるシーンもあります。最近では、ジャガーE-PACEの乗り心地の硬さに驚かされましたが、そのE-PACEよりは、もう少ししなやになっています。

強烈な加速は想像以上。2tに迫る重めの重量をまったく感じさせません。ピュアスポーツではなく、クロスオーバーSUVですから、強めに踏み込んでもたじろぐような出だしにはなりませんが、高速道路の速度上限内で走っている分には、準備運動程度というパワーの出方です。

これ以上踏み込むにはサーキットが必要になりそうです。本当に圧倒的な加速感がまだまだ続く感じ。また、高速道路でも法定速度内であれば車内は比較的静かで、再加速をするシーンで勇ましいサウンドが響いてきます。

なお、後席の居住性は身長171cmの筆者なら狭さを覚えることなく、ロングドライブも許容できそうで、普段は2人使いでも急なゲストが来ても十分に対応してくれます。

(文/写真 塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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