フォルクスワーゲンAGとフォードが商用車の共同開発などで提携検討へ

6月19日、フォルクスワーゲン・グループとアメリカのフォードが競争力強化とカスタマーベネフィット向上を目指して、戦略的提携の可能性を検討すると発表しました。

フォルクスワーゲンAGとフォードは、様々な分野におけるプロジェクトを検討しているとしていて、これらのプロジェクトには、ユーザーのニーズの変化にこれまで以上に対応するために、商用車を共同開発することが含まれています。また、この検討中の提携には、株式の持ち合いを含めて資本提携は含まれていないそう。

なお、フォルクスワーゲンは、6月20日、トラック・バス部門の社名を「TRATON GROUP(トレイトン・GROUP)」に変更すると発表しています。

今回のフォルクスワーゲンとの提携検討について、フォードのグローバルマーケット担当社長であるジムファーリーは「フォルクスワーゲン・グループと現在検討している協力は、競争力のある世界的な製品ポートフォリオを生み出し、当社の能力を拡大しながら、どのようにしてビジネスの適用度を高めるのかを示す一例」とコメント。

一方のフォルクスワーゲン・グループ戦略責任者のDr.トーマスセドランは「市場のユーザーの需要は、驚異的なスピードで変化していて、両社はすでに、異なる商用車セグメントで確固たるポジションを確立し、互いに補完し合える立場にあります。チャレンジングな市場環境に適応するためには、提携を通じて柔軟性を高めることが最も重要です」と語っています。

今回の提携検討では、商用車ラインナップの共同開発という点しか具体的には明らかにされていません。これが乗用車や電動化車両、自動運転などの分野にも及ぶのか注目。両社は協議の進行に伴って 、最新情報とさらなる詳細を発信する予定としています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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