ナンバー付き車両限定のタイムトライアル「第1回・もてぎチャレンジグランプリ」に参加。その内容がスゴい!

6月17日にツインリンクもてぎで開催されたナンバー付き車両限定のタイムトライアル「第1回もてぎチャレンジグランプリ」。

JAFの競技ライセンスに関係なく、ツインリンクもてぎのサーキット会員であれば誰でも参加できるという敷居の低さが魅力的なイベントです。

このイベント、ただタイムトライアルとしてタイムを競うイベントではなく、初心者から上級者までの全ての人が楽しめるように考えつくされているところがポイント。そのひとつがドライビング講座なのですが、そのゲスト講師がスゴイ!なんと今年度のSUPER GT開幕戦でGT500クラス優勝の塚越広大選手がゲストとして登場したのです。

ドライビング講座では座学でコースのポイントなどを教えてくれます。さすが実戦を戦い抜いている現役のSUPER GTドライバー。これだけでも凄くわかりやすいのに、もっとスゴイことが行われていくのです。

サーキットが主催するイベントで無ければ絶対にありえないというマイクロバスに乗ってのコース攻略の解説があったのです。

このバスに乗っての解説の何がすごいって、塚越選手の言ったとおりに、スゴクゆっくりとした速度ですがコースのラインを走る上に、ここの縁石は段差がありますよ、と塚越選手が話すとすかさず縁石の上を走り、実際にどれだけガタガタするかを体験させてくれるのです。こんなバスツアーは初めて!

 

こういった知識と体験を先に味わってからのフリー走行形式のタイムトライアルですから、タイムの伸びと上達がスゴク早い、というのも特徴なのではないでしょうか。そしてクルマの性能と参加者の運転スキルによって細かくクラス分けがなされているので参加者の方々も走りやすい、と好評。その上25分間の走行が2回と、かなりたっぷり走ることができたのです。

ロードスターパーティーレースやGazoo Racing 86/BRZレースに参加する方々も細かいクラス分けのおかげで思いっきり走ることができます。86/BRZレースのマシンを持ち込んだ方は「予選の感じに近いし、サーキットの計測器でしっかりと計測してもらえるのですごく練習になります」とのこと。

当然タイムアタックのガチ勢な方々も参加しますが、性能に合わせたクラス分けのおかげでしっかりタイムを叩き出して行きます。

自分が走るだけではなく、ゲスト講師の塚越選手の助手席でプロのドライビングを体験する機会もあります。

さすがに時間の制限もあるので全員というわけには行きませんが、参加者に平等に機会が得られるようにツインリンクもてぎエンジェルによる抽選で助手席体験の参加者が決定。

プロの走りに皆さん驚愕! かなり参考になったということです。

ツインリンクもてぎエンジェルによるスタート前のタイムボード掲出など、レースさながらの雰囲気で気分を盛り上げてくれることも忘れてはいません。

SUPER GTの最終戦が開催されるコースを自分のクルマで走る醍醐味。そんな楽しみを与えてくれるもてぎチャレンジグランプリの次回は12月に開催予定とのこと。

参加にはツインリンクもてぎのサーキット会員になる必要がありますが、当日入会でももてぎチャレンジグランプリに参加できるので、走りたい!と思ったらぜひ参加してみましょう。ちなみに今回は当日入会の方限定での賞品もあったことを付け加えておきましょう。

(写真・文:松永和浩)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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