6月26日(火)デビューを控え、先頃記者試乗会が開催された新型トヨタ「クラウン」。
15代目となる新型では、4輪マルチリンク・サスペンションを採用し、スポーツカーの如くニュルブルクリンクで「足」を鍛えるなど、走りにもかなり力を入れているようです。
開発指揮を執る秋山晃チーフエンジニアは「TNGA」の導入に加え、繊細な感性を持つ日本人向けに「走り味」についても徹底的に造り込んでいる模様。
近年ではクラウンユーザーの高齢化(平均65歳)が顕著となっているそうで、販売台数も1990年(バブル期)の21万台/年をピークに、現在では5万台/年前後と、約1/4程度にまで減少しているといいます。
新車購入時にドイツ車なども視野に入れる40~50代の新たな顧客層を取り込む必要性が高まっており、クラウンといえども容赦の無い変革が求められている状況。今回のフルモデルチェンジで「走り」に力を入れているのもその表れで、小回り性や、前後ドアの閉まり音の質感向上等にも余念が無いようです。
幸い事前受注は好調に推移(2.0LターボB:460.6万円~)しているそうで、ヒット間違い無しの状況とか。
これまでの「ロイヤル」「アスリート」「マジェスタ」を1本化するなど、今までに無い大胆な戦略をみせる次期クラウンですが、その背景には対応すべき課題への危機感が存在するようです。
(Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)
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