【ルノー・カングー・ジャンボリー2018】20周年を記念して1373台が集結!

ルノー・ジャポンは、2018年5月13日(日)、山梨県南都留郡山中湖村にある山中湖交流プラザ「きらら」にて「ルノー・カングー・ジャンボリー2018」を開催した。

今回で10回目となる同イベントには、早朝5時のゲートオープンと共に全国各地より集まったカングーたちが続々と入場。専用駐車エリアは、瞬く間に埋め尽くされた。その数なんと1373台。これは過去最大のカングーの台数だ。その他のルノー車と他社モデルでの参加も合わせた総参加台数は、1921台にもなり、また来場者の総数は4317人にも上った。午後から雨天となる天気予報が出ていたことを考えると、このイベントの人気の高さが伺える。今年の盛況の理由のひとつとして考えられるのが、今年がカングー誕生20周年のメモリアルイヤーであることもあるだろう。多くのファンが二十歳となったカングーのお祝いに駆け付けたというわけだ。

富士山と山中湖による雄大な景色と緑あふれる自然豊かな会場は、カングーたちの駐車エリアとステージエリアの大きく二つに分かれる。駐車エリアでは、主役であるカングーの専用スペースが設けられ、ここで愛車と共に一日をゆっくり過ごすオーナーも多い。積載力に優れたカングーに収めていたテーブルやイスを広げて、ピクニック感覚でくつろぐのだ。またカングーユーザーによるフリーマーケットも行われ、買い物を通して、ユーザーの交流も図られる。そんな参加者同士が気さくに交流できるアットフォームな雰囲気もこのイベントの魅力となっている。

一方ステージエリアでは、1日を通して様々なステージイベントが実施される。アニバーサリーイヤーのサプライズゲストとして招かれたのは、ルノー本社のフィリップ・カイエットさんだ。彼は、小型商用車担当プログラムダイレクターで、ルノープロジェクトの総責任者である人物。フランス本国のカングー担当者が、カングー・ジャンボリーを訪れるのは、初のことだ。日本でカングーがどのように楽しまれているのかを知り、ファンに感謝と歓びのメッセージを伝えた。さらに会場を視察したことで、新たなインスピレーションを得たようで、カイエット氏は、「会場で、カングーに取り入れたい新たなアイデアが浮かんだ。本国に持ち帰り、検討したい」とコメント。日本の個性的なカングーとファンの熱意に大きな刺激を受けたことを明かした。

恒例となった新型車発表会では、カングーの世界を広げる色の限定車「クルール」の最新モデルをお披露目。今回のモデルは、「夏のバカンス」をテーマに、フランス・アルプスの景色にインスピレートされた緑色の「ヴェール モンターニュM」と青色の「ブルー シエルM」という2色を設定。各100台の限定で、今回は、6速EDC仕様のみとのこと。限定車を待ち望むファンも多いだけに、今回も瞬く間に完売してしまうことだろう。

さらに20周年記念企画として実施されたカングーの歴史を実車で振り返る「歴代カングー登場」では、初代から2代目となる現行型から特徴的な8台を紹介された。この企画は、オーナーの協力で実現したもので、それぞれのオーナーからのカングーへの熱い想いが語られた。

カングーは4台ずつ、2回に分けて紹介された。前半は、初代と現行型のフェイズ1のカングー。左から「初代カングー・フェイズ1」、「初代カングー・フェイズ2」、「現行型カングー・ビボップ」、「現行型カングー・クルール」と並ぶ。

後半は、現行型のフェイズ2で、左から「カングー・コンフィチュール」、「カングー・ラ・ポスト」、「カングー・ペイサージュ」、「カングー・アン・プロヴァンス」が並んだ。ステージイベントの後には、駐車エリアでの展示も行われた。

朝のうちは富士山もくっきり楽しめた天候も、次第に雲が広がり、お昼前には、小雨がぱらつくように……。天候悪化を懸念し、ステージイベントはランチ休憩をカットし、繰り上げ進行された。結果、なんとか全てのイベントを終えたものの、閉会式では本降りとなってしまった。結果として例年のように遠方のカングーオーナーが、別れを惜しむ時間が失われたことは残念。ただ悲しむことはないはずだ。きっと来年もこの場所で再会できるはずだから。

(大音 安弘)