新規ナンバー取得確率はなんと1000分の1、それでも中国に市場を求めるワケは?

北京では時々、ナンバープレートの付けられていない車両を見かけることがあります。

これは買ったばかりの新車で、好きなナンバープレートの数字を選んで作った場合二週間ほど時間を要し、その間仮の許可で走っているためだそうです。

必ずと言っていいほど希望ナンバーを取るのは、新規にナンバープレートを取得するのが非常に困難だからで、当選したら嬉しさのあまり、自分の好きなナンバーにしたくなるのも理解できます。ちなみに、そのナンバーはドライバーに付いてくるもので、クルマを買い換えても古いナンバープレートを新しいクルマに付けるのが基本だそうです。

そのナンバー新規に取れる確率は、今ではなんとおよそ1000分の1とか!

そして、当選しても取得費用には60万円ほどかかるんだそうです。

そこまでして新規の車両を増えないようにしても、世界中の自動車メーカーは新規だけでなく買い換えや地方の需要を考えるとこぞって中国市場を競い合っているというのは、いかにこのマーケットが巨大なのか想像されます。

また、上海、杭州、深圳などでは電動車、ハイブリッドカー、燃料電池車などの新エネ車の場合、緑色のナンバーが付けられますが、これはいくらでもナンバーを取ることができるだけでなく、ラッシュ時の乗り入れ規制などを免除されるそうです。政策として電動車両を優遇し普及させようとするには非常に有効な手段のようです。

先月の北京モーターショーで、多くのメーカーが電動化を押し出していたのはその影響が大きいのだと理解が深まりました。

(clicccar編集長 小林 和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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