トヨタが「TNGA」による自動回転合わせ機構を搭載した世界最小クラスの新型6MTを開発

日本はATやCVT、DCTなどの2ペダルが主流ですが、欧州をはじめとした世界ではMTの比率が依然として高くなっています。トヨタが発表した新型6MTの目玉は、7kgというMTではかなり大きな質量低減、24mm短縮された全長といった世界トップクラスの小型軽量化。

質量は従来の47kgから新型は40kg、全長は396mmから372mmまで短くなっています。なお、許容トルクは280Nm。

全長の短縮化では、リバース用シャフトの追加やギヤストッパー構造化、ニードルベアリングの廃止などが寄与しているほか、ハブ薄肉化による軽量化、ギヤのイズ低減などが盛り込まれています。

伝達効率も世界トップクラス(2018年2月時点、トヨタ調べ)を実現しているほか、今まで他社などのスポーツカーにも搭載されてきた自動でのエンジン回転合わせ機能(Intelligent Manual Transmission)も注目。ほかにも、リバース専用シンクロの採用など、高効率でしかもドライバーの負担を軽減するというフィーリング向上にも期待が高まります。

(文/塚田勝弘 写真/塚田勝弘、トヨタ自動車)

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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