「嫁」重視と「スポーツ融合」の2大潮流。痛車の「今」を社会見学しました【E.M.T.Gぺったん よんかいめ】

痛車イベント『E.M.T.Gぺったん』の4回目が秋葉原UDX地下駐車場で開催されました。このイベントはPCゲームの痛車だけを対象とした珍しいイベントですがそのニーズは高く、50台の参加枠は募集開始から3分で完売したそうです。

「痛車」という言葉はすごーく一般化したので耳馴染みがいいのですが、記者は具体的なことが何ひとつわかりません。そこで主催者の〝竹槍のいっき〟さんにいろいろ聞いてみましたので報告します。

まず大前提としてボディに貼っているステッカーは、ラインや模様などを「バイナル」と呼ぶそうです(諸説あり)。これに対して女の子などの登場人物は「キャラ」と言い分けています。

で、痛車はこのキャラをメインにしたもの=Aと、バイナルとキャラを複合させてスポーティにしたもの=Bの2種類に大別できます。

Aの場合はキャラとそのコンテンツのタイトルのみで構成して、「いかにそのキャラを対外的にアピールするか」に集中します。会場で見かけた〝馬下兄さん〟サンのアルトなどがその好例です。

一方のBではレーシングカーやチューニングカーの塗り分けやラインなどをモチーフにしたバイナルを入れて、これにキャラを組み合わせます。多くの場合、装着しているパーツのロゴステッカーも貼られます。

Bは「(キャラ単体でなく)クルマとしての完成度を競う」という側面があるのが特徴ですね。

ちなみに痛車をメイクするようになるきっかけは人それぞれですが、元々クルマ趣味だった人ほどBタイプとなる傾向があるようです。タービン交換したS14シルビアで来ていた〝こーぢ〟さんなどがそうですね。

ステッカーの耐久性は様々ですが、3年ほどで張り替えする人が多いそう。ちなみに表面保護のための特別なメンテは特になく、一般的なカーシャンプーで洗車して問題ないそうです。

洗車機にかけても大丈夫なのか聞いてみました。「推測ですが」と前置きしたうえで、大きめのステッカーのみで構成しているなら問題ないはずとのこと。ただ、どうやらそんな風に雑に扱う人はいないようで、〝竹槍のいっき〟さんは「でも細かい造形のものは剥がれちゃうと思いますからやめたほうがいいですよ」と、困惑しながら付け加えるのでした。

(写真・動画・文/ウナ丼)

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この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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