2018年1月17日(水)〜19日(金)、東京ビッグサイトで開催されているオートモーティブ ワールド2018の「EV・HEV 駆動システム技術展」。
EVシフトが加速する、とあちらこちらで叫ばれている今回のこの展示会は、ここ数年以上に盛り上がりを見せています。電動化技術関連の出展も多くありますが、電気機器メーカーの新電元工業のブースには巨大な急速充電器がお目見えしています。
これは、チャデモのプロトコルRev.1.2対応した、大出力タイプの次世代チャデモ方式の急速充電器。そのサイズは全幅990×全高1840×奥行900(mm/突起部を除く)というもので、同社の既存モデルの全幅550×全高1700×奥行900(mm/突起部を除く)と比較して倍近い大きさ。
今後、電気自動車(EV)が搭載する駆動用バッテリーの大容量化が進み、現状のままでは、EV1台当たりの充電時間の長時間化が危惧されており、それを解消するために設けられたチャデモの最新のプロトコルに準じたもの、です。
これまでの国内のチャデモ式急速充電器の出力は最大50kWとなっていましたが、このモデルではそれを120kWにまで引き上げています。車両のバッテリーの状態もさらに高精度に検出できる機能を付加することで高出力への対応ができるようになったということです。
これにより短時間で大容量のバッテリーの充電を行うことができるようになるのですが、現時点で120kWに対応するコネクタ及びケーブルが設定されていないことから、このモデルでは現行のコネクタ及びケーブルを暫定的に装着しています。
国内メーカーでは初の高出力モデルとなるこのモデル、4月からの販売を予定しているということです。
(青山義明)