温暖化対策としてCO2削減が求められるなか、昭和シェル石油が東北大学大学院工学研究グループとの共同研究により、バイオマス原料からガソリン基材として利用可能なヘキセンの生成に成功、同技術を2025年までに確立するそうです。
バイオ燃料はカーボンニュートラル(燃焼時に大気中CO2増減に無影響)のため、同社では食糧と競合しない草木/木質系バイオマス由来のセルロースなどを原料に東北大学が開発した触媒を用いて「ヘキサノール」を製造する技術開発を行っており、生成した「ヘキサノール」を脱水反応させる事で、ガソリン基材として利用可能な「ヘキセン」の生成に成功。
「ヘキセン」は石油由来のガソリン中に存在する成分であり、今回生成したヘキセンのガソリンへの混合可否を調査したところ、混合可能である事を確認したそうです。
開発はまだラボ段階のようですが、昭和シェル石油では今後段階的にスケールアップし、2025年までに技術を確立する事により、持続可能な社会の実現を目指すとしています。
(Avanti Yasunori・画像:昭和シェル石油)
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