【杜野まこ・カムリで大人ドライブデート】クルマはクルマらしくあってほしいというワケは?

かつて、デートカーといえばスタイリッシュな2ドアモデルであるもの……というような見方をされていた時期がありました。たしかに2人で乗るクルマとして考えれば、クーペやオープンカーなどのキリッとしたクルマが似合いそうな雰囲気ですが、今はちょっと違っていると言われています。

そこでクルマにはちょっとウルサい「杜野まこ」ちゃんと横浜までのドライブデートで、話題のカムリをチェックしてみることにしました。

あいにくの雨模様のなか、まこちゃんを迎えに都内の駅へ。待ち合わせの時間まではあと10分あるのに彼女はすでに約束の場所に立っていました。カムリを歩道に寄せて停車、ドアロックを解除するとまこちゃんはすかさずリヤドアを開けて傘を差し入れ、続いてフロントドアを開けて助手席に乗り込みます。

おはようの挨拶もそうそうに「雨の日は4ドア車よね。傘を入れるのがすごく楽。2ドアだと乗り込むのにドアを大きく開けないとならないでしょ。だから乗った後にドアを閉めるのも、腕をいっぱい伸ばさないといけないじゃない。そこでもたもたするとドアの内側も腕もすっかり雨に打たれちゃう」と鋭い指摘です。

実はまこちゃん、日本カー・オブ・ザ・イヤーの表彰式でプレゼンターのアシスタントをしていることもあり、クルマにはちょっと詳しいのです。

── 新型カムリ、乗ってみて第一印象はどう?

まこちゃん「広さはもう十分だと思うな。足を組んでもなんともないし。シートも大きくてゆったりしていてマル。インパネっていうんだっけ? この正面のパネルもすっきしていていいなあ。最近、すごくスマホっぽいというか、家電っぽいというか……そんなイメージのクルマが多い感じがするんだけど、カムリってクルマらしさがあっていいなあって思うの。やっぱ、クルマはクルマらしくあってほしい、と私は思うの」

この日の都内はものすごい渋滞でした。ハイブリッドのカムリはEV走行で渋滞のなかを走っています。

── 今、EV走行と言って、エンジンが動いていないんだけど、どんな印象?

まこちゃん「ときどきエンジンがかかることもあるけど、たぶん気をつけてないとわからないと思う。私は静かなクルマ好きだから、この感じはすごくいいな。もちろんスポーツカーのようなのもいいけど、いつも乗るんだったら静かなこっちのほう。時々スポーツカーっていうのはもちろんありだけど、それができる彼を選ぶのは難しいと思うな」

一般道を抜けて首都高速道路に入ると、流れは一気によくなりました。軽快な加速ののち、ACCを使っての巡航走行に入ります。

── 加速や高速走行も気持ちいいでしょ

まこちゃん「静かに加速していくのが気持ちいいですね。乗り心地もすごくいい。ゆったりとして静かだから、こうやってしっかり会話ができるところがいいですね。これなら横浜じゃなくてもっと遠く、そう同じ港町なら神戸まで行っちゃいたい雰囲気かも」

(文:諸星陽一/写真:ダン・アオキ/モデル:杜野まこ

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この記事の著者

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諸星陽一

1963年東京生まれ。23歳で自動車雑誌の編集部員となるが、その後すぐにフリーランスに転身。29歳より7年間、自費で富士フレッシュマンレース(サバンナRX-7・FC3Sクラス)に参戦。
乗って、感じて、撮って、書くことを基本に自分の意見や理想も大事にするが、読者の立場も十分に考慮した評価を行うことをモットーとする。理想の車生活は、2柱リフトのあるガレージに、ロータス時代のスーパー7かサバンナRX-7(FC3S)とPHV、シティコミューター的EVの3台を持つことだが…。
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