本気のオフロードタイヤ「TOYO オープンカントリーM/T」は見た目だけじゃない! オン・オフ両刀の絶大な走破性と実用性を持つ

SUVブームが長らく続き、今や定番ともなった昨今、次に流行ると見られているのがピックアップトラック。トヨタ・ハイラックスのデビューをきっかけに、1980〜90年代初頭のようなブームが再び訪れるのは間違いないだろう。TOYO TIRESは、早くもそれを予測して2018年早々にもピックアップトラックに最適なタイヤを導入する予定だが、実のところアメリカやオーストラリアでは、すでに絶大なる人気を誇り、多くのユーザーから高い支持を受けている。

その代表的存在なのが、この「TOYO OPEN COUNTRY M/T」。メキシコ、バハ・カリフォルニア半島の砂漠を1000マイル走破するというアメリカで人気のあるオフロードレース「Baja 1000」において鍛えられた走破性により、確かな実績と高い信頼性を得ることに成功したオフロードをメインにしたタイヤだ。

長年このレースでTOYO TIRESのワークスドライバーとして活躍するBJ Baldwinは、実際こう語っている。

「精神的にも肉体的にもこのレースは本当に厳しい。以前、コースコンデションが悪くて荒々しい年があったが、その時など他のチームは平均7〜8回程度パンクしているような状況でも、TOYO OPEN COUNTRY M/Tは、パンクもせずに、しかもスピードを落とすことなく走行できた。TOYO TIRESには感謝している。OPEN COUNTRY M/Tなしでは勝てなかっただろう」と。

このBaja 1000は、岩場や障害物だけでなく、起伏に富んだ砂漠の中を猛スピードで激走するだけに、タイヤへの負担は想像を超える。時には大きくジャンプすることもあるため、基本性能が高くなければ勝利することなど不可能。ましてや完走することすら難しくなる。

これから日本に導入されるOPEN COUNTRY M/Tも、その功績を反映してリリースされる。今回、OPEN COUNTRY M/Tを装着したフォードF150ラプターを様々なシーンでテストしたところ、さすがはオフロード性能を重視した設計であることを思い知らされた。

泥道では排土性を重視したワイドシュルダースリットによって難なくクリアし、岩場ではストーンイジェクターによる効果を見せつけ食い込むようにトラクションを維持しながら走破。それでいてウエット路面でもグリップ力が高く、しかも予想に反して一般道や高速での移動でもロードノイズも抑えられていることを確認できた。

通常これだけブロックが大きい場合、振動にも悩まされることが多いが、OPEN COUNTRY M/Tは、オフロードをメインに考えられているものの、日常性も考慮してつくられているため、そのヘビーデューティーなイメージだけで購入しても後悔はないだろう。

もちろんラインアップは他に、オフロードとオンロード性能を両立した「OPEN COUNTRY R/T」や、ロード性能をより優先した「OPEN COUNTRY A/T Plus」も用意する。2018年1月に行われる東京オートサロンでは、ここに映る車両と共にすべてのラインアップを展示される予定だ。このパワフルなタイヤを、是非とも自身の目で確かめていただきたい。

TEXT/野口 優(Masaru Noguchi) PHOTO/小林邦寿(Kunihisa Kobayashi)