4冠王者アラン・プロストから見たルイス・ハミルトンの強さの秘密とは?【F1速報×F1女子~ブラジルGP号~】

■Interview with Lewis Hamilton

「何度経験しても飽きることはないし、別のものと似ているように思うこともない。今季のタイトルは、これまでのなかで一番だと感じている。なぜなら、F1を象徴する名門チームのフェラーリと過去に4回も世界チャンピオンになったセバスチャン(ベッテル)を相手に勝ち獲ったものだからだ」と語るハミルトン。

初めてのタイトルと今回とでは何が違うかという質問に対し、自分自身が人としてどれほど変わったか当時を振り返っています。

「唯一にして最大の違いは08年の僕はまだ子供だったことだ。22歳くらいだと、自分は何でも知っていると思いがちだ。でも、実際にはまだ何も知らない。そして、30歳になってから22歳当時を振り返ってみると、自分が何者で、どこへ行こうとしているのか、当時は何も分かっていなかったと感じるんだ。概して男性よりも女性の方が成熟するのが早いし、ティーンエイジャーの少年たちのなかにも、同じ年頃だった時の僕よりずっと成熟している子が大勢いた。僕自身について言えば、レースに夢中だった子供時代、つまり成長過程を懐かしむ気持が強すぎて、成熟に時間がかかったのかもしれない」

最大のライバルだったニコ・ロズベルグがチャンピオンを獲得して、電撃引退をした2016年シーズン。もしかしてハミルトンまで……と少し心配していたのですが、彼のモチベーションはまだまだ高いようです。

「ライバルたちはいつでも僕からチャンピオンの座を奪い獲ろうと狙っている。なかでもマックス(フェルスタッペン)は、すぐそこで待ち構えているような気がするよ。彼に対して優位に立ち続けるには、常に自分の技量を高めていく必要があり、それが僕にはモチベーションの源泉にもなる。だから、もう来季に向けての意欲は十分に高まっていると言ってもいい」

そして、将来のことについても語ってくれています。

「僕は来季もここにいるだろうし、あと数年か2年先かは分からないけど、できるだけここにいたいと思う。現役を終えた後もまだ長い人生があるのだから、その時が来たと感じたらキッパリ辞めるつもりでいる。引き際を誤って、僕の人生の最良の時期を台無しにしたくないからね。ドライバーとしてのキャリアの後にもまだいろいろと素晴らしい機会があるだろうし、将来のことも考え始めてはいるよ。だけど、今はドライビングが楽しくて仕方がないんだ!」

頼もしいコメントに一安心。これから更に進化し続けるであろう、「“ニュー”ハミルトン」の今後の活躍が楽しみです!

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(yuri)

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2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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