車重、わずか「899kg」! ホンダが本格ライトウエイト・スポーツカーを提案

ホンダが11月9日、リアルドライビングシミュレーターでお馴染みの「グランツーリスモ」とのコラボレーションで生み出したスポーツカー「ホンダ スポーツ ビジョン グランツーリスモ」を公開しました。

「面白いからやる」というホンダの企業風土が「グランツーリスモ」を通じて生み出した本格派のスポーツモデルとなっており、同社では開発にあたり、まずグローバルにデザインコンペティションを開催。

強豪を押し退けてウィナーとなった米LAチームのデザインをベースに、日米のデザイナーがそれぞれの強みを活かしながら熟成作業を行なったそうです。

「ホンダ スポーツ ビジョン グランツーリスモ」には、同社の「人間中心」(Human Center Design)という考え方が、クルマの骨格を決定する人の乗せ方やエンジン、タイヤの配置といったパッケージデザインに活かされています。

空力については、コンピューターを活用したシミュレーションに加え、原寸モデルを使った風洞テストまで実施するなど、実車さながらの開発が行なわれたそうで、これによりボディ、アンダーフロアをはじめ、室内やエンジンルーム内の流速、排気に至るまで、理想的な空力性能を達成。

ボディには軽量なカーボン材を多用し、車重は僅か899kgに抑えられています。

ミッドシップに搭載される2.0Lエンジンは、直列4気筒ターボとホンダ伝統のDOHC-VTECにより、410ps/7500rpmを発生、そのパワーは8速DCTにより、余すところなく路面に伝えられます。

ホンダの「Power of Dreams」を体現した「ホンダ スポーツ ビジョン グランツーリスモ」では、スポーツカーに求められる止まっている時でさえ走り出しそうな動きのあるプロポーションが表現されており、ホンダの同モデルへの力の入れ方からは「NSX」に続く今後のライトウエイトスポーツモデルの登場を予感させます。

Avanti Yasunori

【関連リンク】

ホンダ スポーツ ビジョン グランツーリスモ
http://www.gran-turismo.com/jp/news/00_3055534.html

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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