【東京モーターショー2017】東京オリンピック・パラリンピックに100台以上導入されるFCバスのコンセプトモデル

また、大容量外部給電システムが搭載されていて、高出力かつ大容量の電源供給能力(最高出力9kW、供給電力量235kWh)が備えられていて、災害時に電源としての利用が可能。

機能面では、もちろんバリアフリーの設計がされています。ベビーカーや車いすのスペースに、自動格納機構付き横向きシートを新設。ベビーカーや車いす利用者がいない場合は、一般利用者が座ることが可能で居住性が向上されています。

 

安全面では、車内外に配置された8個のカメラが、バス周囲の歩行者や自転車などの動体を検知し、運転手へ音と画像で知らせる周辺監視機能を搭載することで安全性を向上。

走りの面では、モーター走行により変速ショックがないことに加え、急加速を抑制し、緩やかな発進を可能とする加速制御機能を採用。車内で立っている利用者の安全性にも配慮されています。

そのほか、路面の誘導線をカメラが検知し、自動操舵と自動減速によりバス停とバスの隙間を約3cm〜6cm、バス停車位置から前後約10cmの精度で停車させる自動正着制御を採用。車いすやベビーカーを利用している人の乗降性を向上。

さらに、車車間通信や路車間通信により安全運転を支援するITS Connectに、バス同士の車群走行の支援やバス優先の信号制御を追加したシステムを導入することで、バスの輸送力、速達性や定時性が向上し、利便性が向上するとしています。コンセプトモデル「SORA」のサイズは、全長10,525×全幅2,490×全高3,340mmです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる