【2017新作スタッドレス】ミニバン専用から「ハイト系専用」へと進化したスタッドレス「ウインタートランパス」の特徴とは?

ミニバンブームのピークは過ぎたといわれているけれど、道路を見渡すとやっぱり背の高いクルマが少なくないと感じる今日この頃。実は2016年の新車販売ランキング上位30台のうち約半分がミニバンにハイトワゴンやSUVも含めた「背が高い系」で、爆発的に売れている軽ハイトワゴンまで考えると、背の高いクルマの比率は少なくないどころかどんどん増えているわけです。どおりでよく見かけるわけだ。

それら背の高いクルマの走行特性の特徴は、重心が高いから走りがフラフラしがちなこと。こればかりは物理特性ですから、どうクルマが進化したって覆すことはできないんです。またタイヤにかかる負荷だって大きい。

何が言いたいかというと、背の高いクルマを愛車にしているのならタイヤだって背の高いクルマをターゲットに開発した専用品を選ぶのが理にかなっているということなんです

その代表的なブランドが、トーヨータイヤの「トランパス」シリーズ。かつて、まだミニバンなど背の高いクルマ用のタイヤ(悪路走行も考えたSUV用を除く)がなかった時代に独自の発想で開発され、またたく間に大ヒット。今やミニバン用タイヤの代名詞といっていい存在になっているのは皆さんご存知でしょう。

背の高いクルマはふらつきがち。だからミニバン用タイヤの「トランパス」はそれに対応した内部構造になっています。たとえば側面の内部は高剛性とすることでタイヤのたわみを抑えてふらつきを軽減、しっかり感を向上。重心の高さを感じない操縦感覚を実現し、フラフラする感じが緩和されるから同乗者は快適になります。

その「トランパス」シリーズにはスタッドレスタイヤがあるんです。それが「ウインタートランパス」。今シーズン(2017-18冬)、従来の「ウインタートランパスMK4α」からフルモデルチェンジして「ウインタートランパスTX」に進化しました。

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
続きを見る
閉じる