「国際福祉機器展 H.C.R.2017」のホンダ・ブースでは、新型N-BOXの車いす仕様車の市販予定モデルを来年春の発売に先駆けて初公開すると発表しました(写真はフリード・プラス)。
新型N-BOXの車いす仕様車は、新開発されたプラットフォームやパワートレインを採用するなど、広い室内と高効率パッケージが自慢のベース車両の進化に加えて、車いす乗車モードへのアレンジ手順を半減させるなど、従来よりも使い勝手を向上させたそうです。
ほかにも、コンパクトボディながら車いす利用者も含めて最大6名が乗車可能なFREED+(フリード プラス)や、3列目に車いすで乗車しても開放的な車窓の眺めが楽しめるステップ ワゴンなど、それぞれのベース車両の特徴が活かされた福祉車両も出展。
さらに、加齢や疾病などにより歩行能力が低下した人へのリハビリ補助を目的とした機器「Honda歩行アシスト」も展示されます。また、障がいを持つ方の自動車運転再開に向けた能力評価サポートなどを目的に、全国の病院などで活用されている簡易型四輪ドライビングシミュレーター「Honda セーフティナビ」を体験できるコーナーも用意されます。
28日にはリオデジャネイロ・パラリンピックに出場したプロ車いすテニスプレイヤーの国枝慎吾選手のトークショーも開催されるそうです。
同社では、全国の四輪車販売店「Honda Cars(ホンダ・カーズ)」の車いす駐車場の整備や店舗のバリアフリー化を実施。さらに、福祉車両の展示車、試乗車を常時配備し、介助士資格を取得したスタッフが在籍する「オレンジディーラー」を展開していて、車いすの方でも安心して出かけられる店舗店作りをしているそうです。現在オレンジディーラーは全国に339店舗あり、今後も拡大を目指していきますとしています。
(塚田勝弘)